アメリカ政府関係者、「ナブッコ・プロジェクト にイランの資源は含まれない」と発言
2009年07月13日付 Hurriyet 紙

ナブッコの調印式のためアンカラを訪れたアメリカ代表団の中で本件に関して最も有力な人物の一人であるブライザ米国務次官補(訳注:実際は「米国務次官補代理」)は、イランの天然ガスはナブッコに必要ないと述べた。ブライザ次官補[代理]は「アゼルバイジャン、トルクメニスタン、イラクからの資源で十分だ。イランの資源は必要ない」と話した。

目下、合意によってイランがトルコへの供給を約束した天然ガスさえ確保できずにいることに注意を促したブライザ次官補[代理]は「イランがこの計画に参画することになるかどうかは、これから話し合われる事になろう。イランが国際社会との関係において態度を変えることが出来るかにかかっている」と述べた。

イラクのヌーリー・アル・マーリキー首相が調印式に出席し、ナブッコ計画を支援すると述べることは非常に重要であると強調するブライザ次官補[代理]は、「もっとも、イラクから天然ガスを流すためには、イラク北部のクルド人たちの収益がどのように配分されるかという問題を解決する必要がある」と話した。

ロシアが招待されたにもかかわらず会議に出席しなかったことに対して、ブライザ補佐官は「招待されたにもかかわらず出席しないことを選んだ」と述べるにとどまった。

ナブッコ計画がトルコとグルジア双方にとって大きな重要性を持つとするアメリカ当局関係者は、「トルコもグルジアも、この計画によって確保する天然ガスの量を確実にし、さらにそれを低価格で購入することを狙っている」と話した。

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( 翻訳者:下中菜都子 )
( 記事ID:16939 )