ギュル提案を対し南キプロス側から、否定的返答
2009年07月14日付 Yeni Safak 紙

南キプロス政府は、アブドゥッラー・ギュル大統領とメフメト・アリ・タラート北キプロス・トルコ共和国(KKTC)大統領が昨日7月13日に行った発表に否定的返答を返した。
マルコス・キプリアヌ南キプロス外相は、「トルコと北キプロス側が伝えた案件は建設的ではないし、よい雰囲気を醸成するものでない」と述べた。キプリアヌ外相は、ギュル大統領の「キプロス島に実質的に、1,2の分割地帯を設けること、そしてこれが平等な権力分配の原則に基づきつくられること、新たな協調のかたちとして具体化すること」という提案を拒否し、「キプロスで希求されている解決目標は、両国の協調ではなく、連邦的な解決であると」主張している。キプリアヌ外相は、北キプロス側が包括的協議の際に語った立場も、連邦的な解決と相容れないと説明した。

他方、ステファノス・ステファヌ政府報道官は、「北キプロス側の立場による解決も不可能だし、12月までの国民投票に持ち込むことも不可能である」との展望を明らかにした。ステファヌ氏は、「キプロス共和国(南キプロス)は1960年の条約に調印したため、安全保障に関して発言権を有する」と述べた。

民主運動党(DİSİ)党首のニコス・アナスタスィアディス氏は、「トルコに、受諾できないような主張にも目を通すよう」促した。アナスタスィアディス党首は、「南キプロス側によりある解決が受諾されるためには、さまざまな権利が保障されることで、不安が払しょくされることが重要である」と主張した。

デミトリス・フリストフィアス南キプロス大統領も、昨日行った会見で、「キプロス問題が解決されたなら、キプロスは(現行の)安全保障を必要としない」と述べた。キプロスで行われている包括的な諸協議で、安全保障を残すことに関して提案はしていないと述べたフリストフィアス大統領は、「キプロスは(現行の)安全保障を必要としないということが、我々の立場です」と述べた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:16946 )