在トルコのウイグル支援諸団体がイスタンブルで記者会見
2009年07月22日付 Zaman 紙

中国新疆地区で起こった大量殺人を目撃したという、あるウイグル人は、事件後発表された196人ではなく、それ以上のウイグル人が銃殺刑に処されたと証言した。身元と顔を隠したこの匿名のウイグル人は、刑務所に入れられたとされる600人の消息が得られないと語った。

196人のウイグル人が銃によって処刑されたのを受け、「東トルキスタン」系の民間諸団体は、人権自由(İHH)人道的援助財団と共に記者会見をした。人権自由財団本部で開催された会会見には、財団ビュレント・ユルドゥルム会長、東トルキスタン教育連帯協会ヒダイェット・オウズハン会長、東トルキスタン財団ハミト・ギョクチュルク事務局長、そして新疆(東トルキスタン)から来土したばかりの目撃者が参加した。安全のために顔を覆った匿名の目撃者は、体験した恐怖の記憶を生々しく語った。

その目撃者は、中国の治安部隊に加え、武装した一部の民間人が、ウイグル人を殺害したのだと話し、次のように続けた。「刑務所に収容された600人の消息が得られません。トルコに、最新ニュースとして、196人が処刑されたという情報がとどきました。この数字は唯一トルコでだけ流れました(注記)。私たちが知っている限り、もっと多くのウイグル人が銃によって処刑されました。中国は、世界に閉ざした地域で、好き勝手に死刑を実施しています。私は様々な手段を駆使してトルコに来ました。しかし、新疆に暮らす家族や知人が気がかりです。何の保障もありません。なぜなら中国政府にとっては、犯罪者の条件にとして、実際に罪を犯したかどうかということは必要ないのです。事実、中国政府はイスラム教徒のウイグル人全てを潜在的な犯罪者・テロリストと見なしています。」

人権自由財団ビュレント・ユルドゥルム会長も、大量殺人を食い止めるためにイスラム会議機構(İKÖ)、アラブ連盟、国際連合に呼びかけを行った。ユルドゥルム会長は次のように語った。「世界が声を上げなかったら、中国はウイグル人全員を抹殺するまで処刑を続けるでしょう。ウイグル人の全ての権利を剥奪されています。トルコは、「東トルキスタン」に関する政治で一連の過ちを犯しました。残念なことに、トルコは過去に中国政府によってウイグル語が禁止された時、事実上黙認したのです。1998年12月23日、首相府命令第36号によって、新疆への人的援助が妨害されました。この状況は改善されるべきです。イスラム世界は、中国と13億3千万ドル分の商業取引をしています。ハッジ(巡礼)、ウムレ(小巡礼)で売られているものさえ、中国製です。中国製品に対するボイコットを開始するため、イスラム会議機構は、イスラム諸国をとりまとめるべきです。このような状況下でこそ、イスラム会議機構が必要なのです。」

東トルキスタン教育連帯協会ヒダイェット・オウズハン会長は「中国軍は新疆から撤退すべきです。中国の内陸部に強制的につれていかれた若い女性労働者やウイグル人男性、そして、刑務所にいる何千もの無実の人々を開放すべきです。」

東トルキスタン財団ハミト・ギョクチュルク事務局長も、新疆での大量殺人に対して、国際機関が声を上げる必要があると述べた。ギョクチュルク事務局長は「世界各国は、中国との商業関係が原因で、大量殺人を見てみぬ振りをしています。黙認が続くのでれば、一つの民族が消滅してしまうでしょう」と語った。

(訳者注:「中国政府ウイグル人を196人を処刑」のニュースは、7月18日付けでトルコの各紙に掲載されたが、トルコ以外での報道は確認されていない。)

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:17012 )