経済危機の影響を受けた小売業者、夏の結婚需要に一息
2009年07月26日付 Zaman 紙

経済危機にも関らず、カップルは結婚を延期しない。結婚式が夏により多くおこなわれていることが注目されている。税率の引き下げと(夏に)結婚式が集中することが、小売業者、結婚を予定する人たちを喜ばせている。
中小自営業者は昨年9月から今年5月の間に見られた売り上停滞を、結婚予定の若い男女の購買力によって乗り超えた。税率引き下げの影響もあり、家具類、招待状、電化(家電)製品の販売業者はこの夏の売り上げが昨年よりも多いと述べている。結婚式場も毎年のように、今年の夏も空きがない状態となっている。

政府が電化製品と家具類の税率を引き下げたことは、結婚する人たちの購買意欲を刺激した一方で、経済危機に直面している小売業者たちも喜ばせた。トルコ統計機構(TÜİK)によれば、毎年60万組が結婚をしている。結婚準備のため1万7千トルコリラ(TL)(約100万円)を支出する若い人たちの経済効果は、100億TL(約6400億円)にも上る。最も結婚式が多いのは8月で、平均9万組が誓いの言葉でもって婚姻を行う。

小売業者は昨年9月から今年5月の間の売上停滞を、結婚を準備するカップルの注文で乗り越えた。最も利益を得た業種はというと、家具小売業者である。家具小売業者は年間売り上げの半分を結婚シーズンで得ている。アンカラのモダライフ社は、寝室、食堂、台所用品の一式セットを2千95TL(約13万円)で販売している。経営者のオズジャン・タンガ氏は昨年度の結婚シーズンに比べ、販売数および売り上げが伸びていると話した。ボシュ社の家電製品代理店のアフメト・ソゼリ氏は、結婚シーズンとともに6%の特別支出税(ÖTV)引き下げによって、販売が伸びていると述べた。

ソゼリ氏は、「8~9月で行う売上を前倒しし、3~6月の間に行いました。売上は2倍に上がりました」と話した。新しく結婚する人たちにとって、電化製品にかける費用が4千~6千TL(約26万~39万円)の間で推移していると述べるソゼリ氏は、税率の引き下げによる利得が400~600TL(約2万6千~3万8千円)であることを説明した。安い価格で家庭用品を提供する、レンギ・アーレム社の責任者アディル・アルチュ氏は、寝室、食堂、椅子セット、ソファ二台、絨毯五枚、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、カウンタ―トップ・レンジ一式の15点セットを4990TL(約32万円)で販売していることを明らかにした。このセットの中身を単品で別々に購入すると計8000TL(約51万円)になる。コザ・ダーヴェティエ社の責任者であるアイジャン・チャカン氏は、4月から9月期に招待状の売り上げは前年比15%増であると語った。アンカラ婚姻登録局の局長であるアイジャン・チャカン氏は、一週間で250組が結婚していることを述べ、以下のように続けた。「去年に比べて、婚姻数の減少は見られません。経済危機だからと言って、若い人たちは結婚を先延ばしにしないのです」

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:17040 )