イスタンブルにサメがやってくる
2009年07月26日付 Radikal 紙

巨大水族館「トゥルクアズー」が、バイラムパシャのフォーラム・イスタンブル・ショッピングセンターに、来る9月にオープンする。2万5千種の生き物を展示する予定の水族館へ、海からの取水が始められた。

イスタンブルで泳いでいるときにサメに遭遇するという話は本当であった。イスタンブルの中心地にオープンする水族館で、お金を払うとサメと一緒に潜ることができる。

イスタンブルでは、9月半ば以降、2万5千種に及ぶ海の生き物と共に何十匹ものサメを迎えることになる。体長2.5メートルにも達するシロワニ(サンドタイガー)の他、大小様々な種類の多くのサメたちは、その鋭い歯を水族館の見物客に見せることになる。サメを見るだけでは満足できない人は、サメと一緒に潜水するという興奮を味わうこともできる。
イスタンブルのバイラムパシャ地区で2005年6月から始まった、14万平方メートルの広さのフォーラム・イスタンブル・ショッピングセンターの建設が最終段階に入った。ショッピングセンターの中に設けられる巨大水族館「トゥルクアズー」も遅くとも9月末に最初の観客を迎える予定である。

水はマルマラ海から
マルマラ海から運ばれた水で、2万5千種の海洋生物の住みかとなる水族館が満たされ始めた。最初の魚は来週、飛行機でまずヨーロッパに、そこからは長距離輸送トレイラーで新しい住みかである水族館に運ばれる予定だ。「トゥルクアズー」プロジェクトの総支配人フィル・クレーン氏は、トルコでの大きな関心を集めることを確信して次のように述べた。
「すでに今関心はとても大きいです。我々は最初の計画を1993年にイギリスで実現させました。それから今日まで、ドバイやニュージーランド、さらにもっと多くの国で巨大水族館を建設してきました。トルコにおいてもほぼ全ての海洋関係機関の支持を得ています。計画を聞いた全ての人は開館が待ち切れずにいます。ここでとても大きなある計画についてお話しましょう。トルコ各地の海岸からやってくる海洋生物の他に、南アフリカ、スリランカ、フロリダの海岸から、さらにアマゾン川からも非常に多くの種類の魚がやって来る予定です。これらに世界最大の淡水魚アラパイマ(ピラルク)と数えきれないほどのタコも9月から水族館に仲間入りさせる予定です。サメがやってくるのは最後になります。まずサメたちを落ち着かせて慣れさせたあとで、サメとの潜水を始める予定です。」

安全性はどうか?
水族館に関して一番関心を引いているのは間違いなくサメとの潜水である。サメと潜っても安全性は大丈夫なのか?フィル・クレーン氏の答えは「イエス」だ。「信頼できる係員1名につき最大2名までが同時に潜ることができます。お客さんにダイビングの経験がなくても大丈夫です。1時間の説明、1時間の潜水練習の計2時間の講習をうけます。サメは飢えていない限りは人を襲うことは絶対になく、非常におとなしい生き物です。この点から全く危険はありません。もちろんのことですが、常に用心はしています」

鋭い歯をした結婚立会人
「トゥルクアズー」のマーケティング広報担当者ギュルヌル・インカヤ氏の夢は大きい。「トルコのように三方を海に囲まれた国では、水中スポーツに対し潜在的な関心があります。「トゥルクアズー」ができたあとで、こうした関心が増えると信じています。すでに何千もの人がダイビングを習うために列をつくっている状況です。最も身近なところでは、息子や友人たちが毎日、サメはいつくるの?と聞いてきます。この水族館は子供たちに新たな視点を与えるという点で、大成功すると信じています。水族館は様々な企画のために貸切りにすることも可能です。水中でサメと共に結婚式をするために順番待ちをするたくさんのカップルもいますよ!」と話した。
巨大水族館は、費用も同様に莫大である。建設予算は約1700万ユーロに上った。警備、従業員、館内の海洋生物の飼育費用は年間150万ユーロかかる。水族館の入場料と潜水料はおおよそのところ決まっている。水族館を見学したい人は25トルコリラ(約1600円)を払う。学割では18トルコリラ(約1150円)になる。サメと一緒に泳ぐ費用は高額だ。今のところはっきりとは決まっていないが150~200トルコリラ(約9600円~1万2700円)になるもよう。

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( 翻訳者:猪股玲香 )
( 記事ID:17042 )