豚インフルエンザ感染者数、イランで61人に:保健相、ラマダーン月の小巡礼禁止の可能性を示唆
2009年08月01日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】イラン保健相は、国内でのA型インフルエンザ(豚インフルエンザ)感染者数が61人に上ったことを発表するとともに、「今年のラマダーン月(断食月)〔西暦8月22日〜〕における小巡礼が禁止される可能性について、議論が行われているところだ」と述べた。

 カームラーン・バーゲリー=ランキャラーニー保健相は、国内のA型インフルエンザ感染者の約3分の2が、小巡礼からの帰国者であることに触れ、「感染者の中には東南アジアに旅行していた者もいる。例えば、タイから帰国した両親とその子どもの3人家族は、A型インフルエンザに感染していた」と付け加えた。

 保健相は、「A型インフルエンザがサウジアラビアで蔓延していることや、ラマザーン月になると多くの小巡礼者が、特に〔メッカにある〕マスジド・アル=ハラーム(聖モスク)や〔メディナにある〕マスジド・アル=ナビー(預言者のモスク)に集中することなどを考慮し、ラマダーン月に行われる小巡礼への制限を強化し、さらには禁止する可能性もある。このことについては、すでに国のインフルエンザ委員会に提案している〔‥‥〕」と話した。

 保健相は続けて、「イラクやシリアの聖域から帰国した旅行者がA型インフルエンザに感染した症例についても、われわれは把握している。これらの地域への旅行制限については、いまだいかなる措置も取られていないが、必要ならば国のインフルエンザ委員会が検討を行うことになるだろう」と述べた。

〔後略〕

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:17121 )