トルコ・ギリシャの友好都市提携に外務省が反対
2009年08月07日付 Milliyet 紙

イスタンブルのカドゥキョイ区とギリシャのアギオス・レンティス自治体の間で調印されることになっている友好都市議定書に、外務省は同自治体の広場にアルメニア人の記念碑があるとして反対した。オズチュルク区長は外務省を説得しようと努めている。

ギリシャのアギオス・レンティス自治体との間に友好都市議定書を調印することを希望しているカドゥキョイ区に、外務省から否定的回答が届いた。レンティス自治体の広場にあるアルメニア人記念碑を理由として、友好関係に終止符を打つよう要求されたが、これにセラミ・オズチュルク区長は反発している。

ヨーロッパ連合(EU)がEU加盟国と加盟候補国の都市間で社会的・文化的関係を築くという方向で決定を下してのち、2003年にアテネに属するアギオス・レンティス自治体は「友好都市」関係を作ることをカドゥキョイ市に打診した。カドゥキョイから移住したギリシャ人が暮らし、両親がトルコ生まれの首長が治めるレンティス自治体の提案を受け入れたカドゥキョイ区は、招待を受けて40人の代表団をレンティスへ送った。2つの都市の間で始まった友好関係は、レンティス首長のトルコ訪問でも続いた。彼の両親が生まれたトラブゾンとオルドゥを巡った新婚の市長には、カドゥキョイ市によりイスタンブルでの結婚式すら行われた。

■ 最初の理由は人口差

しかし、この関係はエーゲ海諸国友好都市連合の一員であるレンティスがこの連合にカドゥキョイを推薦するとともに停滞に入った。2つの都市の間で友好都市議定書を調印するための区議会の決定を出したカドゥキョイ区は、この協定について外務省に報告した。しかし、同省はまず2市の人口差を理由として、この関係の破棄を要求した。

セラミ・オズチュルク区長は、友好関係において人口は重要でないと述べたところ、外務省から2通目の書類が届いたと説明し、2000年にレンティスにあるツヴァラディカ広場にアルメニア人記念碑が建てられたこと、そして、広場の名前がアルメニア広場になったと文書で通知し、友好関係を早急に終わらせるよう要求されたと述べた。

■ 「記念碑は意味をなさないものになった」

オズチュルク区長は、友好関係が終結されない場合には、法的措置がとられるだろうことも外務省から区に伝えられてきたと明らかにし、友好関係を終結させるか否かの決定は区議会でなされるだろうと述べた。同市長は、関係解消を望まないとして、次のように続けた:「外務省が意志を翻すことを祈っている。誰かと仲違いしていては何も出来ない。我々の間に友好が育てば、言及された記念碑は意味をなさないものとなるだろう。」

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:17143 )