韓国からの訪問団、朝鮮戦争参加の国連軍トルコ兵を訪問
2009年08月08日付 Hurriyet 紙

韓国の首都・ソウルからキュタフヤにやって来た訪問団は、そこに住む唯一の朝鮮戦争参加の元国連軍トルコ兵の家を訪れた。

韓国で放送をしているCourtというテレビ局の記者のひとりであるキム・モンソ氏と韓国の学生グループは、朝鮮戦争に参加した兵士のひとりであったアフメト・イェトキンさん(76)のガイビエフェンディ地区にある家を訪れ、戦争の思い出に耳を傾けた。

キム・モンソ氏と学生はイェトキンさんの手にキスをして花などのプレゼントを渡すと、イェトキンさんは、停戦協定が結ばれようとしたころ、すなわち1953年に釜山に駐留していたトルコ軍で任務にあたっていたことを話した。

イェトキンさんは、韓国の多くの都市が戦争により多大な被害を受けたことを明らかにし、以下のように話した。
「朝鮮戦争には、23歳のときにトルコ軍の兵士として参加しました。そこでは、トルコ軍で素晴らしい友情を得ました。戦争から帰還してから当分の間はアフヨンカラヒサルで暮らし、約35年前にキュタフヤに引っ越してきました。戦争の後再会した兵士時代の友人たちとは、戦地での思い出を語り合いました。朝鮮戦争に参加した兵士は、キュタフヤ及びキュタフヤ県内のいくつかの郡で7、8人残っています。トルコと韓国の国民間の友情が、韓国が大きな被害を受けた戦争時に始まったということは、私たちにとって悲しいことです。しかし、両国民の間にこのような素晴らしい友情が築かれていることはとても嬉しいです。」

■「トルコと韓国の繋がりはとても強い」

キム・モンソ氏も、戦争から約60年が経ち、この間トルコ国民と韓国国民のあいだに素晴らしい友情が育まれたと語った。
モンソ氏は、韓国ではトルコ人に対する好感度が高いということを述べ、「トルコと韓国の繋がりはとても強いものです。我々はトルコ人のお陰で戦争から救われました。戦争で任務にあたったトルコ兵士には恩があります。恩を感じていることを示すために、元兵士のひとりであるアフメト・イェトキンさんを訪問したく思いました。我が国にしてくださった支援に対し、本当に感謝しています」と言った。

モンソ氏は、朝鮮戦争に関する映画を撮ろうと思っていると話し、この映画のために1年後に改めてキュタフヤに来ようと思っていることも付け加えた。
韓国の訪問団は、訪問後に記念写真を撮り、イェトキンさんの家を去った。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:17148 )