イスタンブル空港、荷物自動輸送システムの故障で大混乱
2009年08月15日付 Milliyet 紙

イスタンブル・アタテュルク空港国際線ターミナルの荷物搬送ベルトで発生した故障により、順番を待つ乗客の長い列ができる一方、荷物は職員により手で運ばれた。

■故障による混雑

国際線ターミナルは15日、思いがけない混雑に見舞われた。荷物を持った乗客の長い列が発生したのである。海外にいく乗客は、朝早い時間に空港へ向かった。しかし、到着するや、乗客は荷物を預けて搭乗手続きをすることができないことを知り、大きなショックに包まれた。

国際線出発フロアーにいる乗客の荷物を飛行機に積み込むシステムが、朝6時50分から動かなくなっていた。システムの不具合により、空港内にいた乗客の荷物は、チェックインカウンターに山積みとなった。家族連れで待つ乗客の姿は、ターミナル内に一風変わった面白い光景を作り出していた。システムの故障により、関係者は荷物を手押し車で、「シュート6」と呼ばれる、荷物を飛行機に積み込む場所へ運び込んでいた。空港の荷物積み込みシステムの故障により、乗客だけでなく、乗員や飛行機(の運航)にも影響が出た。乗客が飛行機に搭乗するのを待つことで、遅延が発生した。

■はじめてこのような故障が起きた

ターミナルを運営するTAV空港株式会社の責任者がおこなった会見で、アタテュルク空港で用いられているシステムは世界で最も進んだものであり、毎時間1万2千個の荷物仕分け能力を有するシステムで、初めてこのような故障が起きたと話した。「ジャロウセル1」と名付けられたシステムに1時間ほどの故障がおこり、そのため他のシステムへ過度な負荷が掛かり、荷物の仕分けが遅れたことが明らかとなった。旅行あるいはビジネスのために空港にやってきて、何時間も行列をつくって待たされた乗客は、彼らには何も説明もなされなかったと激怒した。トルコおよび外国人の乗客は、たったひとつの荷物がベルトに詰ったために何時間も待たされたのだと話し、怒りをあらわにしていた。当初、待たされたのは、トルコ航空のせいだと思っていたが、後に、故障は、空港運営会社であるTAVによってもたらされたことを知ったと語った。乗客は長時間待たされたため、空港職員との間で一触即発の状態となっていた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:17200 )