「キャフリーザク」問題で治安・司法関係者12名が免職
2009年08月16日付 E'temad-e Melli 紙

最近の騒乱で拘束された逮捕者らへの待遇をめぐって調査を行っている国会特別部会のサルヴァリー部会長は、逮捕者らへの対応で違反行為のあった治安・司法関係者12名が法的な処分を受け、キャフリーザク拘置所問題に関して訴追の準備が進められていることを明らかにした。

 メフル通信の報道によると、パルヴィーズ・サルヴァリー部会長は、同部会が選挙後の混乱で拘束された逮捕者らの待遇調査に尽力してきたことを指摘した上で、「特別部会は、逮捕者やすでに釈放された人々、拘置所や司法の関係者と面談を重ねてきた」と述べ、その上で「これらの面談の結果、キャフリーザク拘置所で責任ある立場にあった者たちのほぼ全員が職を解かれた」と語った。

違反者の免職

 サルヴァリー部会長は続けて、「これまで治安維持軍は、この件で違反行為を犯した隊員約12名の職を解いた。この処分の結果については、治安維持軍のウェブサイトでも報告されている」と語った。

 サルヴァリー議員はさらに、判事の中には停職処分や懲戒処分を受けた者もいるとし、逮捕者らに対して違反行為を犯した人物については拘束・送検・訴追・裁判といった措置が取られるだろう述べた。サルヴァリーはその上で、「これらはいずれも、特別部会の広範囲にわたる行動を受けてのものだ」と語った。

報告の内容については、後日記者会見で発表

 テヘラン選出の同議員はさらに、「特別部会は近く記者会見を開き、最近の混乱で拘束された逮捕者らの状況についての調査報告を記者らに公表すると述べた。

 サルヴァリー部会長はまた、部会のメンバーらがキャフリーザク拘置所を視察したことを明らかにし、次のように述べた。「この拘置所は、拘束者らを拘置するのに必要な基準を満たしていなかった。ここは通常、迷惑行為を働いた悪党やごろつきなどが拘置されてきた場所で、最近の路上抗議運動で拘束された人々を拘置するには適当な場所ではなかった」。

キャフリーザクへの拘置を命じた判事も違反

 サルヴァリーはまた、「逮捕者らをキャフリーザク拘置所に移送するよう命じた判事も違反行為を犯した。この判事に対しても、処分が下されるだろう」と強調、さらに「この拘置所は、衛生的に必要とされる基準を満たしておらず、適切な食事も行われていなかった。〔逮捕者を拘留する〕場所も施設も不適切で、これらが全て合わさって、不適当な状況が作られていた。その結果、最高指導者の命によって、施設の利用停止が決まった」と指摘した。

強姦の事例は一件も報告されていない

 サルヴァリーはまた、拘置所内で強姦が行われていたとする指摘について、ラーリージャーニー国会議長の回答に触れた上で、「ティール月18日〔7月9日=テヘラン大学騒擾事件記念日〕に逮捕された人々を中心に調査を行ったところ、キャフリーザク拘置所で強姦が行われたとする事例は一件も報告されなかった」と述べた。

キャッルービーへの勧告

 国会の国家安全保障外交政策委員会の委員である同議員はさらに、「キャッルービー氏はこの問題をメディア場で公にする前に、もし何かあったのであれば、まず委員会に報告すべきだった」とも語った。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17232 )