ディヤルバクル・スポーツ会長、フェネルバフチェ戦後の混乱を釈明
2009年08月25日付 Hurriyet 紙

ディヤルバクル・スポーツのチェティン・シュメル会長は、24日夜に行われた対フェネルバフチェ戦後に起きた騒動に関して、クラブ名は出さなかったがガラタサライのサポーターに責任があると述べた。同氏は「事件は、とあるビッグ・クラブのサポーターたちが起こした」と発言している。

シュメル氏はフェネルバフチェ会長アズィズ・ユルドゥルム氏に貴賓席に席が用意されていなかったことを厳しい言葉で批判し、県当局と県青少年スポーツ局が国の式典儀礼に反したと非難した。さらに、事件発生の最大の責任は警備側にあると主張している。

ディヤルバクル・スポーツ会長のチェティン・シュメル氏は、24日夜の対フェネルバフチェ戦後に発生した混乱についての会見を25日クラブの本部で行った。
同氏は試合前の19日水曜日に応援団のリーダーたちとの話し合いが行われたことを明らかにし、「サポーターたちはクラブを支えてくれるものだと思った。だからチケット価格も下げ、応援団のためにも500枚の無料チケットを提供したのだ。しかしサポーターたちは支えどころか枷となった。思慮深いサポーターたちもいる。彼らのことは別に扱いたいと思う。彼らは事騒ぎを起こそうとする連中を食い止めようと努めた。応援団とファンたちがこの手の事件に対策を講じないかぎり、金輪際、クラブの本部には入れない」と述べた。

シュメル氏は1951年に行われた試合でのサポーターたちが写った写真を示し、「ご覧ください、当時の本当のサポーターはこのようでした。ディヤルバクルの文化と本当のサポーターはこのようでした。ソフト帽を被り、ネクタイや蝶ネクタイを締め、背広を着ていた。今でも、真のディヤルバクル・サポーターは紳士だ。我々にはそのようなサポーターがいることを知っている。数人の人物が、特定のグループの影響を受け、昨日の試合を完全に破壊してしまった。彼らはその目的も達成した。ディヤルバクル・スポーツは、(地元重視で成長した)スィヴァス・スポーツを手本にしていた。寄せ集めのチームではない。よく考え、適切な選手集めをした。」と語った。

■チームフラッグを掲げた

チェティン・シュメル氏は組織として昼夜問わず働いていると述べ、24日夜に起きた事件において警備側に大きな失敗があったと主張した。同氏はディヤルバクル・スポーツのサポーターたちが慎重な扱いを必要とする集団であることを強調し、「警備担当者はこのことを知っておくべきだった。対戦相手はフェネルバフチェのようなビッグクラブだ。ディヤルバクル・スポーツがリードしているときに、とあるビッグクラブの旗が掲げられる。そして、全てはその後におこったのだ。昨夜起こった事件を、誰もディヤルバクル・スポーツの真のサポーターのせいにしないでほしい」と語った。

■アズィズ・ユルドゥルム会長に無礼な行為がなされた

フェネルバフチェ・クラブ会長のアズィズ・ユルドゥルムに、貴賓席の席が用意されていなかったことについて説明したチェティン・シュメル会長は次のように語った。

「アズィズ・ユルドゥルム氏は、フェネルバフチェのような大チームの会長です。、ディヤルバクルの同郷者であり、さらにクラブチーム協会の会長をつとめ、トルコサッカーに貢献してきた人です。これまで彼や彼の家族に対してなされてきた卑怯な野次を忘れてもらいたいと思っていました。その上、アズィズ・ユルドゥルム氏はディヤルバクルの出身です。「ようこそ、偉大な会長!」というプラカードも用意しました。断食明けの食事をともにし、歓迎の意と、客をもてなす心を示したつもりです。彼も、それをわかってくれました。私たちをがっかりさせることはしませんでした。しかし、貴賓席の席が用意されていなかったことは、私たちを、また、フェネルバフチェの皆さんを、非常に失望させました。うちのチームのせいではない問題がおきました。県の青少年スポーツ局と担当の副県知事だたちが、なんの関係もない人たちを、その人たちの警備担当者を貴賓席に入れ、我々の客であるユルドゥルム氏に席を用意しませんでした。(これに抗議し)、チームの組織として、今後の試合では、(貴賓席には座らず)、観客席に座ることを決めました。えらい人は、貴賓席でごゆっくりどうぞ。」

チェティン・シュメル会長は、トルコのいかなる場所でもこのようなことが起こることはないとし、「トラブゾン・スポーツとのアウェイの試合でも、私たちに15、私たちが招待した人に15、あわせて30の席が割り当てられました。私は、ホームの試合で、相手チームの皆さんを貴賓席に座らせてあげることができないで、どうして、自分だけ座れましょう」と述べた。

■「クルド問題解決案」に喜び、24日の事件でがっかりした

ディヤルバクル・スポーツのスポークスマンであるスアト・オネル氏はチームが「寄せ集めチーム」といわれたことに触れ、(実際には)選手集めが慎重な検討のうえで行われ、それがどれだけ的を得たものであったかが(試合で)証明された、と語った。同氏は国内外のディヤルバクル・スポーツファンを一致団結させることを目標にして長期のプロジェクトを開始したと話し、「最近ではクルド問題解決案が提起され、政府と民主市民党の会談が我々を喜ばせた。我々も人々を喜ばせたいと思っていた。しかし昨日の事件の後、悲しみにくれた。組織の責任者として、常に正義の側に立つつもりだ。組織として決意は固く、どれだけ困難であっても闘いをあきらめない。単細胞の扇動者や扇動活動が終わることはないだろうが。」と述べた。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:17280 )