ラマダーン開始を前にエジプト赤新月社がパレスチナに食糧支援
2009年08月19日付 Al-Ahram 紙

■ 天文学的計算によりラマダーン月の開始日を土曜日と推定
■ 赤新月社からパレスチナに食糧のプレゼント

2009年08月19日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:ワグディー・リヤード】

例年通り、ファトワー局〔ダール・アル=イフター〕は、断食開始の初日を確定するために、ラマダーン月の新月を明日の晩に観測する。天文学的計算では明後日にシャアバーン月が終わり、断食は土曜日から始まることが確認されている。

 同じく天文学的計算では、ラマダーン月開始の新月は明日の夜に出る予定だが、その輝きは太陽光に対して微弱であり、雲や大気汚染にも邪魔されて、目で見ることはできない。ところがこうした計算によって、数百年先まで正確に太陰暦の月の開始は確定されているのだ

 しかしエジプトのファトワー局は、月の始まりと終わりを確定する根拠としてこれからも目視に頼り続けると公言している。天文学的計算は目視での観測の正しさを証明するために用いられるものであって、その代わりにはならないのだという。

 一方、スザンヌ・ムバーラク大統領夫人が総裁を務めるエジプト赤新月社は、投資省の協力の下、救援委員会を通じて、パレスチナ同胞のために食糧を積んだ150台ものトラックを準備し、送り出している。これはラマダーン月が始まる前に、パレスチナ人の苦難を軽減しようとするもので、用意した食糧は700万エジプトポンドを超える小麦や砂糖、米となっている。

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( 翻訳者:神田春奈 )
( 記事ID:17346 )