マルディン・ビルゲ村44人殺害事件の公判、はじまる
2009年09月02日付 Yeni Safak 紙

マルディンのビルゲ村で7人の子供を含む44人が殺害された事件の最初の公判が行われ、11人の容疑者のうち3人が犯行を認めた。残りの8人は容疑を否認し、犯行現場にいなかったと主張。犯行を認めた3人は「殺人は名誉に関わる問題が理由」と供述した。

今回、44人が死亡した襲撃に関与したとして起訴された11名の初公判は、安全上の配慮からチョルム裁判所の重犯罪法廷で行われた。
起訴された1人の未成年を含む11人、A.K.C、M.S.C、S.C、M.C、O.C、A.H.C、M.C、A.C、M.S.C、A.C、A.Cは、チョルムのLタイプ刑務所から9時5分に裁判所へ移送された。

トゥルグト・バイラクタル裁判長は、容疑者の中に一人の未成年者がいることから、裁判を非公開とし、報道関係者の立ち入りを禁止し関係者のみで行うと発表した。刑事訴訟法の条項185/1強制的な裁判非公開」に従って非公開とされる。同条項には「容疑者が18歳未満の場合、裁判は非公開で行われ、判決も非公開に下される」と記されている。

マルディン検察局の作成した43ページにわたる起訴状では、9人の容疑者についてトルコ刑法の「計画的かつ残忍な殺人」の容疑で36回、7人の子供を殺害した容疑で7回、妊娠していることが明らかな女性を殺害した容疑で1回、計44回罪を重くした終身刑が求刑された。また拘束中の容疑者9名については、4人の子供を含む10人の殺人未遂罪でもそれぞれ懲役200年が求刑された。

起訴状には、容疑者の中で18歳未満の少年M.S.Cの取調べが別途行われたことが記載され、自宅で6つの手榴弾が発見されたアフメト・チェレビには17年以下の懲役が要求された。

起訴状では、事件が発生したマズダー郡ビルゲ村の調査では、「被害者およびその家族と、容疑者およびその家族の間に事件を引き起こすような反目はなかった」ことが確認されたと記されている。

襲撃の際、5丁のカラシニコフを含む銃身の長い6丁の銃が使われたことや、殺害されたケリメ・チェレビとエミネ・チェレビの遺体や周辺から発見された105発の薬莢が、村の警備兵(korucu)だった容疑者アブドゥルハキム・チェレビに、政府から支給された銃のものであるとされた。

また、事件が起きたジェミル・チェレビの家の前で発見された薬莢31発も容疑者のメフメト・チェレビおよびムスタファ・チェレビの所有する武器のものであることが確認された。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:17359 )