洪水被害のアズィズ・ネスィン財団、救援求む
2009年09月11日付 Radikal 紙


作家アズィズ・ネスィンにより創設され、教育機会に恵まれない子ども達に可能性を与えるネスィン財団が、洪水災害で甚大な物質損害を被った。財団の図書館、台所、劇場は使用不可能な状態にある…。

1973年にアズィズ・ネスィンにより設立され、教育機会に恵まれない子ども達を「社会的責任を持ち、自信を備え、献身的で社会に有益な個人として育てること」を目的とするネスィン財団も、洪水災害により重い損害を受けた。42人の子どもが暮らすネスィン財団は完全に水没し、甚大な物質被害を被った。ワクフの運営者であるアリ・ネスィン氏は、災害のダメージについて、財団のサイトで次の手紙を公開した。

***

親愛なる友人方へ

悲観的になることはない。人生は闘いだ。この洪水災害も、この闘いの一部として捉え、以前の日々に戻るために全身全霊を捧げて働こう。以前よりもより素晴らしい財団をつくろう。明日は、よりひどい洪水災害が見込まれているらしい。昨日よりひどい洪水がまだあるというなら・・・。我々は出来る限りの準備をしている。小さな子ども達は母親と一緒にイスタンブルにある我々の家に送った。財団には手伝いの出来る若者たちだけが残っている。

目にしないと分からないことだが、災害の規模を説明してみよう。現在、泥で作った財団があるといっても過言ではないだろう。地下は上から下まで、一階は1メートル半ほど水没した。庭の水位は昨日まで背丈を越していた。今は水は引き、膝の高さまで泥が残っている。泥に入ると靴をとられずに足を引き抜くことは難しい。洪水の引き倒した果樹が傾き、互いにからみあい、大きなバリアーができている。あの緑一杯の庭は見る影もない。子ども達が皆一緒になってあれほど世話をしたのに…。動物の餌にと植え付けしていた何十ドニュムもの畑は泥地に変わり果てた。温室はどこにあるのかも分からない。

隣にある種馬飼育場にいた何十頭もの馬は溺れ死んだ。素晴らしい馬たちだった。彼らが一斉に走り始めると地面が地鳴りを立てて震えたものだった。子ども達は、あの馬たちに小さな背丈で生け垣から背伸びして、庭からむしった一掴みの芝を与えたものだった。子ども達の小さな可愛らしい手と馬の大きな歯を並んで見る楽しみには飽く事がなかった…。他の者にとっては収入源であった馬たちだが、我々には喜びの源だった。可愛い馬たちは行ってしまった。

劇場は変わり果てている。今は中に入ることすら出来ない。台所は使用できない状態で、中にもようやく入れる位だ。洗濯機、食器洗浄機、乾燥機、冷蔵庫、オーブン、冷蔵室、セントラルヒーティングのボイラー…。文明と名のつく全てのものがなくなった。貯蔵していた肉も酷い。臭うので埋める必要がある。しかしどこへ?どこもかしこも泥だらけなのだ。

水、電気、電話、インターネットはもちろん止まっている。我々はデレボユ地区にある自宅になかなかたどり着けなかった。アズィズ・ネスィンの最も重要なノート類はそこにあった。洪水は、木の幹からキャンピングカーまで、何もかもを飲み込み、激流で押し流した。それでも、家は崩壊せず、ノートも無事だった。奇跡だと思う。使えなくなった椅子、ソファ、寝具、さらに完全に水没した洋服ダンスについては言わないでおこう。

完成間近だった「芸術家の家」は無残だ。また新しく作るのだ。書庫にあった何万リラもするアズィズ・ネスィンの書籍類はめちゃくちゃだ。我々はアズィズ・ネスィンが何年もかけて集めた新聞コレクションの大部分は製本していたのだが、残りの、大きくは資金不足のため、他の理由としては不精から製本していなかった何千もの新聞がゴミの山と化した。私は1976年のポリティカ紙を見た。心が痛んだ。

巣立った者も含めて、成長した子ども達が皆、財団に来てくれた。彼らは協力して財団を掃除しようと頑張っている。災害の規模を理解するには、見て体感することが必要だろう。
2つの慰めがある。

1)我々皆が無事だった。
2)アズィズ・ネスィンの全アーカイブスが救われた。子ども達は最初にこのノート類を心配したそうだ。3000点ほどのファイルだ…。信じられないようなスピードで、そして理想的な助け合いで、子ども達はすべてのファイルを水が襲ってくる前に、図書館から3階へと運び上げた。明け方の眠りから飛び起きて…。

我々の子ども達には、怠け者も、悪戯な子も、言うことを聞かない子もいる、しかし彼らは、会ったこともないアズィズお祖父さんのノート類が、最初に救わなければならない物であると知っているのだ…。教育とはこういうものであるべきだ。何があっても、我々は絶望はしない、しかし・・・。常に前を向いていくことを誓った。闘いを続けるのだ!

親愛なる友人方よ、ネスィン財団の主屋は地震に備えて強化させる必要があった。この洪水災害で、建物の基礎はより弱くなっただろう。建物を強化するのにかかる費用は凡そ35万~40万リラ(約2130万~2430万円)だ。

洪水災害による被害額は、人の労力を除き、最小でも50万リラ(約3000万円)に達するだろう。これは我々の身の丈を大きく越える額である。最も困難な時にいつも傍にいてくれる皆さんからの、可能な範囲での援助をお待ち申し上げる。

本当にありがとう。皆さんへの、そして未来への信頼は限りない。
一同より。愛と敬意を込めて。

アリ・ネスィン

■インターネット募金先(トルコ語)
https://secure.cs.bilgi.edu.tr/nesinvakfi/bagis.php

■銀行:トルコリラ振込
İş Bankası, Parmakkapı Şubesi Şube kodu 1042 Hesap no. 0714327
Ziraat Bankası, Çatalca Şubesi, Şube kodu 130, Hesap no. 952 22 32 - 5001
Vakıf Bank, Çatalca Şubesi, Şube kodu 237, Hesap no. 434 84 59
Posta Çeki no. 164 00 09

■銀行:ユーロ振込
Ziraat Bankası, Çatalca Şubesi, Şube kodu 130, Hesap no. 952 55 01 -- 5003 (IBAN: TR 80000 1000 1300 9525501 5003)
Vakıf Bank, Çatalca Şubesi, Şube kodu 237, Hesap no. 400 79 36

■銀行:ドル振込
Ziraat Bankası, Çatalca Şubesi, Şube kodu 130, Hesap no. 952 55 01 -- 5001 (IBAN: TR 37000 1000 1300 9525501 5001)
Vakıf Bank, Çatalca Şubesi, Şube kodu 237, Hesap no. 400 79 37

■銀行:CHF(スイスフラン)振込
Ziraat bankası, Çatalca Şubesi, Şube kodu 130, Hesap no. 952 55 01 -- 5002 (IBAN: TR 10000 1000 1300 9525501 5002)

■SWIFTコード一覧
Ziraat Bankası, Çatalca Şubesi Swift kodu: TCZBTR2A
Vakıf Bank, Çatalca Swift kodu: TVBATR2A. (Ntvmsnbc)

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:17424 )