首相、アヤママ川流域低地の住宅撤去を指示、では高級住宅街は?
2009年09月11日付 Hurriyet 紙

イスタンブルで発生した洪水災害の後、アヤママ川流域の住宅密集問題が再び問題となってきた。
エルドアン首相とイスタンブル市長トプバシュは、流域に建てられている建物が崩壊しつつあると発表したが、イスタンブル市の外郭団体であるキプタシュが、ドラゴス海岸地区でこの流域に総額1兆リラ相当のヴィラ(高級住宅街)を建設していたことが明らかとなった。

■流域に1兆リラ相当の高級住宅街
大災害の後、レジェプ・タイイプ・エルドアンとイスタンブル市長カーディル・トプバシュは同じ点、すなわち、流域の無秩序な住宅建設を強く非難した。

エルドアン首相は大災害の後行った会見で、河道(水が流れる道筋)が変わったために大きな問題が起こったと語る一方で、「河道を確実に見極めます。川を見くびってはいけません。今、我々はこの代償を払うことになります」と語った。

イスタンブルのカーディル・トプバシュ市長も同じ点に言及し、「アヤママ川の流れを邪魔しているものは、何であれ壊して撤去します。すべての河道を新たに開きます。首相が首相官邸で行った会合でいくつかの決定がなされました。我々は容赦なく行います、損害をこうむる人もでるでしょう。強制収用や、(水害の)影響をうける地区での地下室設置禁止などの、あらゆる措置がとられます。この件について報道界、法曹界の支持を期待します」と語った。

エルドアン首相とトプバシュ市長のこの会見の後、流域の建物を撤去することが問題となったが、イスタンブル市の外郭団体であるキプタシュが、ドラゴス海岸地区でこの流域沿いに建てたとする、総費用1兆リラと目されるドラゴス高級住宅街も撤去されるかどうかが関心の的となっている。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:17426 )