男児を生まないと家を出された女性
2009年09月13日付 Hurriyet 紙

37歳のセヴギナズ・オルチュさんは、彼女より40歳年上で、7人の娘をもつジャフェル・クル・アタムさんと結婚させられた。3人の娘を生むと、男の子供を望んでいたアタムさんによって、家から追い出された。先月(8月)、離婚したオルチュさんは、長女と一緒に下の二人の娘を学校で学ばせるため働いている。

セヴギナズ・オルチュ(旧姓アタム)さんは37歳である。3人の娘とキュチュクチェクメジェにある二間の家で暮らしている。実年齢より随分と上に見えるセヴギナズさんは、ずっと以前、故郷カルスで過ごした短い結婚生活の後、若くして未亡人となった。村で「やもめ」でいることの圧迫から逃れるため、25歳のときに家族によって、彼女より40歳年上で、7人の娘をもつジャフェル・クル・アタムさん(77)と結婚させられた。

2人の子供を生むまでは結婚生活に何の問題もなかった。前の結婚で7人の娘をもった夫に、さらに3人の娘を産むことが、セヴギナズさんにとって苦難の日々の始まりとなった。出産後に毎度、言葉による侮蔑と激しい暴力をうけたと述べるセヴギナズ・オルチュさんは、しばしば、「俺に、男の子供を生まない女に与える家も、食べ物もない」という言葉で、娘たちと一緒に家から追い出されていた。

毎回、夫の後悔の言葉を信じ、家に戻っていたというセヴギナズ・オルチュさんだが、高校へ進学が決まっていた長女、ゼフラさんが(夫によって)学校に行けなくなると、もう耐えられなくなった。娘を学ばせるよう頼んだが、その返しに得たものは、子供たちと一緒に家から追い出されたことであった。これをうけて彼女が4年前に起こした離婚裁判が、先月(8月)終了した。

父親によって高校に入れさせてもらえなかったため、ゼフラ・アタムさん(18)は現在、ある繊維会社で働き、妹のセラさん(15)とマスメさん(13)を学校で学ばせるため、出来る限りのことをしている。姉ゼフラさんは、彼女たちの家で起こっていたことを裁判官に以下のように説明した:「祝祭日のための新しい洋服を、一度だって買えたことはありませんでした。母は自分で、私たちを学校に送り迎えしていました。家に帰ると、父は母にいつも文句を言っていました、『どうしてこいつらを学校へやるんだ?』と。母が、『勉強しなかったら、この子達は無知になってしまいます』と言うと、母に暴力を振るい、顔に唾を吐いていました。」

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:17434 )