ハーメネイー最高指導者、イラン訪問中のチャベス・ベネズエラ大統領と会談
2009年09月07日付 Iran 紙


【政治部】アーヤトッラー・ハーメネイー革命最高指導者は昨日、イランを訪問中のベネズエラのウゴ・チャベス大統領一行と会談し、その中で「イラン・イスラーム共和国とベネズエラはともに、協力をさらに増大・拡大させることで、新たに生まれた独立戦線のこれまで以上の強化に向けて準備を進めるべきだ」と強調した。

 ハーメネイー最高指導者はまた、敵に対抗する時には精神力の強化が必要だと指摘し、「決して折れない心、抵抗の精神が人間の内面に生まれるならば、行動の面においても決して敗北することはないだろう」と付け加えた。

 イスラーム革命最高指導者はさらに、様々な地域でアメリカが失敗を繰り返していることを指摘し、「アメリカが敗北を重ね、その権威・権力を低下させていることは、《世界の変化》という否定することのできない現実を示すものだ」と語った。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、アメリカがイラク、アフガニスタン、レバノン、及びパレスチナで敗北を重ね、そのために高い代償を払っていることについて言及し、「なかでもアメリカは、イラン・イスラーム共和国に対して最も手痛い失敗を味わっている」と力を込め、さらに「ラテン・アメリカの状況もまた、変化している。かつてアメリカの中庭と呼ばれた地域では、いまや日に日に成長を続ける国々が生まれている」と語った。

 イスラーム革命最高指導者は、抵抗戦線の成功は人類の意志と努力、ならびに神のご加護のお陰だとし、「抵抗戦線の力が日に日に大きなものとなるよう、このような努力をもっと強めていかねばならない」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、力を付けるためには政治的な面においても歩調を合わせ、協力していくことが必要だとし、「政治的協調に加えて、産業・経済・金融・運輸などの分野でも、イランとベネズエラはこれまで以上に協力を拡大していかねばならない」と協調した。

 アフマディーネジャード大統領も臨席したこの会談で、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領はイスラーム革命最高指導者に再びお目にかかれて至極光栄であると述べた上で、アフマディーネジャード大統領との協議について極めて前向きなものだったと指摘、「協議では、両国による《共同銀行総会》の立ち上げをはじめ、さらなる協力拡大に向けた前向きな合意を得ることができた」と述べた。

 同大統領は、この共同銀行は強力な経済機関となりうると強調、他国にも拡大させることが可能だと力説し、「敵の陰謀に対抗するためには、連帯し、協力し、力を強める以外にない」と語った。

 ベネズエラ大統領はまた、「高等フォローアップ委員会」が立ち上げられたことによって、2ヶ月に1度、合意内容の実施状況に関するレポートが提出され、あらゆる問題の解決と合意内容の速やかな実施が図られる見通しが立ったことを指摘した。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17447 )