トルコ・シリア間の往来、ヴィザ不要に
2009年09月16日付 Milliyet 紙

 アフメト・ダヴトオール外務大臣は、トルコ、シリア間のヴィザの適用が相互に完全撤廃されると述べ、シリア国民へ「トルコはあなた方の2番目の故郷だ。この(断食月明けの)祝祭のプレゼントが2国の国民に対し幸運なものとなりますよう」と話した。シリアのワリード・アル・ムアッリム外務大臣も、「あなた方のシリア来訪は、イスタンブルからアンカラへの移動のようになるだろう。シリア人もトルコへは、アレッポからダマスカスへの移動のような旅行となるだろう」と話した。

ダヴトオール大臣は、明日トルコ―シリア―イラク外務大臣会議が開催され得ず、会議にはイラクが参加しないだろうという方向の情報があるとの質問を受け、「我々は明日この会議が成功裡に行われると信じている」と話した。

 タイイプ・エルドアン首相とシリアのバッシャール・アサド大統領がドルマバフチェの首相府執務室で行った会談の後、2国の外務大臣が共同で記者会見を行った。

 ダヴトオール外相は、ヴィザの撤廃に加え高レベル戦略的協力評議会の設立を決定したとも述べ、次のように話した。

 「今後実施されよう相互合意の署名の後、ヴィザなしでの旅行が可能となる。これは我々の関係が到達した水準を示す非常に重要なしるしである。模範的隣国関係である。相互信頼関係の指標でもある。次世代への大きな贈り物だ。

 2番目の重要な吉報、歴史的一歩は、高レベル戦略的協力合意への署名と評議会の設立だ。上位レベルで協力が結ばれた。このメカニズムにより毎年、2国の首相の同席の下、共同内閣会議が行われる。少なくとも一度は大臣評議会も行われるだろう。外務、エネルギー、商業開発、内務大臣が参加しよう。共同活動計画も作成されるであろう。これらは短い空白期間の後国民を結び付ける2つの重要な措置である。

 ダヴトオール大臣は、以前イラクと、そして今日シリアと署名がなされた「戦略的協力声明」がイランや他地域の国々とも結びうると強調した。同大臣は、イスラエルがシリアとの交渉でトルコを仲介から外し直接会談を要求したという質問に対し、「昨年の会談では非常に進歩がみられた。しかしイスラエルのガザ侵攻がなければ直接の関係へと移行していただろう。イスラエルでは現在新たな政権運営が始まった。シリアは会談の準備が整っていると述べた。この意志があるなら我々もあらゆる協力の準備が整っている」と話した。

■ イスタンブル―アンカラの移動のようにシリアへ来てください

 エルドアン首相とシリアのバッシャール・アサド大統領間の会談が建設的に行われたと述べたシリアのワリード・アル・ムアッリム外務大臣も、ヴィザの撤廃が二国間の信頼の指針であると話した。ヴィザを撤廃し、エルドアン首相とアサド大統領が二国の国民へ吉報を与えたいと望んだとし、「トルコ国民に対し今からシリアへようこそ、と申し上げる」と話した。

 ムアッリム大臣は、協力の輪が、商業量の増加とエネルギー協力の発展と共にさらに大きくなるだろうと強調し、二国間の運送を行う国際道路輸送に対し適用されている税をも撤廃すると決定されたとした。同大臣は、ある質問を受け、シリアとイスラエル間の会談再開が見解の一致に辿りついたが、和平問題ではイスラエルの一致はないとの考えだと説明した。2国の外務大臣はテロとの闘争に関する質問を受け、テロとの闘争を行い、そしてこれが地域によい影響を及ぼすだろうと強調した。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:17460 )