民主市民党代表団イラク訪問、タラバーニー大統領に「クルド問題解決」へ支援求める
2009年09月16日付 Milliyet 紙

 北イラクへ訪問したアフメト・チュルク党首を代表とする民主市民党(DTP)代表団は、イラク政府のジャラール・タラバーニー大統領とトルコ国内での「クルド問題解決策」、クルド労働党(PKK)の北イラクでの立場、更にクルド・コンフェランスについて意見交換をした。民主市民党代表団は、クルド問題の解決向けてタラバーニー大統領に対し、積極的な支援を求めた。

 昨日イスタンブルから飛行機でスレイマニエへ向かった民主市民党代表団には副党首のエミネ・アイナ氏、イスタンブル選出国会議員のセバハト・トゥンジェル氏、シュルナク選出議員のセヴァヒル・バユンドゥル、ディヤルバクル大都市圏市長のオスマン・ベイデミル氏と元民主市民党議員のハティップ・ディジェル氏が参加した。スレイマニエ空港にて花束で歓迎を受けた民主市民党代表団は、空港からタラバーニー大統領の自宅へ向かった。

 タラバーニー大統領と2時間会合を行ったチュルク党首は、まずトルコ政府の「民主的解決策」を説明した。政府の「解決策」がクルド人の期待する結果が得られていないこと、この状況によって自分達が失望していることを説明したチュルク党首は、政府が共和人民党(CHP)と民族主義者行動党(MHP)の影響下にあると述べた。

 チュルク党首は、政府が続けているクルド問題解決のための行動では、クルド労働党の排除と民主市民党の弱体化が狙われているとし、その例として、トルコ国軍の軍事行動と、民主市民党に対する検挙を挙げた。

 チュルク党首は、このプロセスが順調に進むためには、クルド人の意向を代弁する力が必要だとし、このためにタラバーニー大統領に対し、このプロセスに積極的な支援を望んだ。チュルク党首がタラバーニー大統領に対し、北イラクで設立が予定されているクルド・コンフェランスの為に仲裁の役割を要請したことも明らかにされた。

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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:17464 )