「アナドル高校」への教員任命権限、各県に委譲
2009年09月20日付 Zaman 紙

(外国語を教育言語とし、各地の上位校である)アナドル高校、科学高校、社会科学高校、体育高校、美術高校の教員任命の問題が解決する。国民教育省は、中央政府が行っていたこれらの高校への教員任命を県に委譲した。

採用の面接試験が廃止される一方、筆記試験の最低得点は60点から40点に引き下げられた。しかしながら、試験に加えて志願者の経歴や専門性を考慮に入れた“評価書”が導入される。今回の制度改正によると、各県は教員志願者を自身で集め、候補者に20の選択肢を与えることになる。これにより司法の決定や試験のような様々な要因によって5年~6年間、“臨時採用”の教師で教育を行う科学高校、社会科学高校、アナドル高校の正規教員の問題が解決される見通しである。

アナドル高校と同類の高校では、教員の任命は中央の筆記試験後に実施されていた。科学、社会科学高校ではこの試験に加えて“面接”も行われていた。最低得点の60点を超えることができた候補者の数が少ないこと、小さな県や郡部の高校に派遣されたがらないこと、試験無しで任命された教師達の手続きが取り下げられるといったようなことが原因で、学校には何年間も教師が任命されなかった。4千人以上に上るアナドル高校の大部分の教師たちは、知事の“臨時採用”の承認で勤務していた。他の学校が本務校であるため、自身を“臨時”だと考える教師達からは求める能率が得られなかった。アナドル高校において、何千人もの教員枠が空いているという状況で、国民教育省は関連する法令を改正した。より多くの志願者を集めるために、筆記試験の最低得点を40点に引き下げた。志願数を増やすため、2年間教員経験がある者にも採用試験を受ける機会が与えられた。

新しい制度では試験の点数に、教師の経歴、賞罰、専門性や主幹教員のような個人的な実績を基にした“評価書”の点数も加算される。評価書では修士号や博士号を持つ教員と主任・主幹教員には特別点が付与される。最高得点を取った者は、希望するアナドル高校や科学高校に任命されることになっている。

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( 翻訳者:猪股玲香 )
( 記事ID:17499 )