運転免許取得に関する条例変更、値上げへ
2009年09月25日付 Yeni Safak 紙

■運転免許証取得予定者に悪いニュース

自動車教習所連合のヴェダット・シャーヒン委員長は、2009年内の公布が見込まれる自動車教習所に関する新たな条例により、免許取得希望者に対する教習が増え、またこのため教習費が影響を受けるだろうと述べた。

シャーヒン委員長は、国民教育省特殊教育局が自動車教習所に関する条例を変更するために行っている活動に関してAA通信社のインタビューに答えた。この中で同氏は、現在までのところ試験は、特定の場所で15-20分という短時間の間に行われていたために十分な評価を行うことができていなかった述べ、新しい条例でこれを改善すると語った。

また、「新たに公布される条例により教習生はより多くの教習を受けることが必要になりますが、このため教習費が影響を受けるでしょう」と語った。

シャーヒン委員長は、現行の条例では試験は2週間の講習を受けた国民教育省傘下の学校の教師が行っており、試験は週の後半にあまり混雑していない道路で実施されると説明し、「国民教育省は特別な教育を受けた試験官により週のどの日にでも試験を行う方向で調整を進めています。これは最終段階に達しました。2009年内の条例の公布を見込んでいます。」と語った。

■トルコには2,700の自動車教習所

同氏はトルコには2,700の自動車教習所があると指摘し、次のように述べた。
「トルコで自動車教習所の開設は非常に簡単になりました。人口数に比して過剰な数の自動車教習所が存在します。これは過剰な不正競争や教習費用のディスカウント、また十分な教習を行えないことの原因となっています。試験は非常に簡単なためわずかな教習によっても教習生は試験に通ることが可能になっています。現在、運転免許取得予定者は200-300リラ(約12,000円-18,000円)で教習所に登録することができます。これでは十分な教習を行うことは不可能です」と語った。

シャーヒン氏は、教習開設が簡単になったため、教習所が小さな町にもつくられ、ありえないような場所でも営業するようになったと語った。

教習所では、本来20時間の実地教習が義務化されていると述べるシャーヒン氏は、次のように続けた。「20時間の実地講習をすれば、それそも300リラの経費はかかります。これには、税や消費税、その他の経費が含まれます。300リラでできるはずがありません。ということは、つまり、20時間の実地講習は実施されていない、ということです。300リラしか取っていない教習所が20時間の実地講習を実施できるはずがないのです。」

■トルコでは、安全運転のできる運転手が少ない

運転することと、安全運転をすることは違うことだと述べるシャーヒン委員長は、「教育がなにより大事です。トルコではだれでも車を運転しますが、安全運転のできる、交通規則をちゃんと守る運転手の数は多くありません。みんな、まだベルトすらしめません。今運転している人の多くは、命の危険をおかしながら運転しているようなものです。」と述べた。

シャーヒン委員長は、教習所での教育だけでは十分ではない、テレビ番組でもこの問題をとりあげ、また学校でも交通規則の授業を専門家がおこなわなくてはいけない、と語った。現在、免許取得の試験の合格点は70点で、ということは30点分の知識や技術がなくても合格できることになっているとし、点数制は廃止すべきだと希望をのべた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:17532 )