ジェム殺人容疑者の叔父、実業家のハイイム・ガリプオール釈放
2009年09月26日付 Radikal 紙

ミュネッヴェル・カラブルトさんの殺害容疑者ジェム・ガリプオールの逃亡を助けた疑いで告訴されたハイヤム・ガリプオールは、裁判所の決定により釈放された。

エティレルで頭部が胴体から切断された状態で見つかったミュネッヴェル・カラブルトさんの殺害容疑者であるジェム・ガリプオールを逃亡させた容疑で逮捕されたハイヤム・ガリプオールは、容疑を受け入れなかった。公安局で朝まで取り調べを受けたハイヤム・ガリプオールは、運転手のアフメト・バトゥルさんの発言を虚偽であるとし、「私は甥を事件があった晩まったく見ていない。」と語った。法廷へ向かう途中、ハイヤム・ガリプオールは「この国で実業家であるのは難しい。」と述べた。ガリプオールは記者たちの「ジェムを逃がしたのはあなたですか?」という質問に対して、「いいえ。どうして私が逃がすのだ。お前は馬鹿か。」といって反発した。逮捕要求により裁判所へ連れてこられたハイヤム・ガリプオールは、犯罪の本質と証拠状況が考慮されて釈放された。釈放されたのち商売上のライバルたちを非難したガリプオールは以下のように語った。「殺人の背後に何がありうるというのか。殺人を誰かが犯した。その後自首した。その人物は裁かれるだろう。この殺人をその子の家族は犯していないし、われわれもまたこの殺人を犯してはいない。」

■一晩中取り調べを受けた

逮捕されたメフメト・ニダ・ガリプオールの運転手アフメト・バトゥルは以下のようにイスタンブル法廷で証言した。「ジェムの父親は一人でジェムを迎えに来たのではなかった。その隣には叔父のハイヤム・ガリプオールがいた。」この証言に基づき検察は行動を起こし、ハイヤム・ガリプオールは逮捕されていた。殺人部署に車庫の門から入れられたハイヤム・ガリプオールは一晩中取り調べを受けた。

■高官によって取り調べられた

実業家のハイヤム・ガリプオールは19時頃に公安局に連れてこられ、副署長のアリ・ツナ・チョシュクンと殺人部署警部のファーレッティン・ギョンベによって取り調べられた。取り調べは21時ごろ会話形式で始まり、24時ごろ短時間の休憩が与えられた。その後、ハイヤム・ガリプオールに対し、運転手アフメト・バトゥルの発言に関する取り調べがなされた。ガリプオールは次のように語った。「あの晩メフメト・ニダは私に電話をかけてきた。私たちは話したが、彼は事件については何も話さなかった。実際私たちは毎晩話していた。おそらくそのときはまだ事件を知らなかったのだろう。実際私はその時間エティレルにある家にいた。夜は一度も外出しなかった。何人も証人がいる。」また、ガリプオールは、ジェムの逃亡には関与しておらず、どこに隠れていたのかも知らないと述べ、次のように語った。「私はジェムが殺人を犯したということを妹の電話で知った。はじめに聞いたときはとても驚いた。でも私は彼の逃亡を決して助けてはいない。」お抱え運転手のアフメト・バトゥルがどうしてこのような証言をしたのか理解できないと話すハイヤム・ガリプオールは次のようにも語った。「運転手の発言は虚偽だ。私はこのような事件に関わったことはない。私のところで働いている者が私を好きではないということはありうる。または、私のライバルにだまされてこのような発言をしたということもありうる。」

■この国で実業家であることは難しい

警察署で手続きを終えたハイヤム・ガリプオールは10時35分に殺人課の職員によって殺人の幇助とジェムを逃亡させた容疑で法廷へ連れてこられた。ハイヤム・ガリプオールは、「この国で実業家であるのは難しい。アッラーよ、みんなを助けたまえ。法はみんなに必要だ。」と述べた。ガリプオールは記者たちの「ジェムを逃がしたのはあなたですか。」という質問にたいし、「いいえ。どうして私が逃がすのか。お前は馬鹿か。」といって反発した。ハイヤム・ガリプオールはその後、健康診断を受けるために手錠をつけられたまま警察官の同伴でシシュリ・エトファル病院に連れてこられた。その後検察官に証言したガリプオールは逮捕要求により裁判所へ連れてこられた。裁判所は逮捕要求を不適切であるとしてハイヤム・ガリプオールを釈放した。

■「誤った容疑だ」

ハイヤム・ガリプオールは法廷を出る際に記者たちに対し会見を行った。「私は正義と法を信じる人間である。正義が再びなすべきことをしたことをアッラーに感謝する。私は根拠のない容疑と直面していた。この事件のどこが興味深いのか。誰かが殺人を犯し、自首した。その人物は裁かれるだろう。これのどこが興味深いのか。この事件にこれほど謎を加えるのに何の意味があるというのか。われわれには商業上のライバルがいる。そのうちの誰かが何かの容疑を作り出し、メディアを扇動したということもありうる。運転手のアフメト・バトゥルは私があの晩あそこにいたと証言したらしい。しかし私はその発言を見てもいないし読んでもいない。あの晩私は家にいたのだ。現在ジェムの父親だけ逮捕されている。そのニダ・ガリプオールも釈放されるだろう。
この殺人の背後に何がありうるのか。殺人を誰かが犯し、自首した。その人物は裁かれるだろう。この殺人をその子の家族は犯していないし、われわれもまたこの殺人を犯してはいない。何か月もの間私の家族はリンチをうけてきた。私たちも犯人が罰せられることを望んでいる。世界でも七か月もの間これほどメディアで取り上げられた事件はほかにない。どうかもうメディアは私たちに関わらないでほしい。」

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( 翻訳者:阿部将之 )
( 記事ID:17540 )