レバノンで相次ぐ脱獄事件、刑務所の能力に限界
2009年09月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 通常の犯罪で服役している2人の囚人がレバノンの囚人治療病院から脱走

2009年09月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面

【ベイルート】

 治安筋は月曜日、イスラーム原理主義勢力ともテロとも関係のない二人のレバノン人の囚人が、ベイルートにある囚人専用の病院からの脱走に成功したことを確認し、担当機関が彼らを追跡していると明らかにした。

 この情報筋はAFPに対し、通常の犯罪で刑を宣告され、ベイルート北東部にあるルーミーヤ中央刑務所に収監されていたヒシャーム・ワフビーとアリー・サーヘリーが、治療のためベイルートのノーファル病院に移送された後、病院から脱走したと語った。

 二人の囚人は5階の彼らの部屋の鉄格子を切断し、毛布をロープのように使用して下に降りたという。同じ情報筋は、担当機関が二人を追跡しており、彼らの写真をベイルートや各地の全パトロールと検問所に配布したと説明した。

 この二人の主な罪状は車の窃盗、殺人未遂、治安部隊に対する発砲、誘拐未遂などで、彼らはイスラーム主義者ではなく、テロとは関係がないと語った。

 先月にはルーミーヤ刑務所からファタハ・アル=イスラームの一員が脱獄し、翌日に逮捕された。また彼とともに脱獄を試みた他の7人のイスラーム主義者も計画を未然に阻止されている。

 第一次調査の結果は、刑務所の業務上の欠陥や怠慢が、脱獄事件の発生を助けた可能性があると報告している。

 レバノンの刑務所、特にルーミーヤの中央刑務所は、囚人の定員オーバーやあらゆる面での設備不足、サービスの劣化に苦しんでいる。たとえばレバノン全体の囚人の65%を収容する最大のルーミーヤ刑務所の囚人の数は4000人を超えているが、もともとの収容定員は1500人程度にすぎない。

 現在レバノンでは五カ年計画によって、高水準の新しい刑務所を建て、専門の運営機関を創設する計画が実施され始めている。しかし、数十年もの長い間放置されてきた問題であるため、実現には時間が必要だ。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:17541 )