IMF専務理事に抗議、靴がとぶ—ビルギ大学での講演中
2009年10月01日付 Milliyet 紙

IMF専務理事に靴を投げ、その事件のあと治安部隊によって監視下におかれた抗議者グルーブに対し、警察署での手続き後、罰金刑が課された。

ビルギ大学で講演をしていたIMFドミニク・ストロスカーン専務理事に対し、会場にいた一人の学生が靴を投げた。

国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン専務理事をこのような形で抗議した学生は治安部隊によって監視下におかれた。

事件は、ドミニク・ストロスカーン専務理事が講演で話し終えたあとの質疑応答の際に、一人の学生が質問しようとしているときに起きた。質問をしようとしていた学生の後方に座っていた一人が、「IMFはトルコから出て行け」と叫び、白いスニーカーをカーン専務理事のいる壇上へと投げた。

カーン専務理事は、この事件で驚きのあまり壇上で固まっていた。事件のあと、専用車に乗ったカーン専務理事は新聞記者たちに手を振りながら大学をあとにした。


■ 靴を投げた人物は学生であり、新聞記者でもあった

警備員はすぐにその学生に手錠をかけ、その場から連れ去った。そして監視下においた。靴を投げた学生はアナドル大学のセルチュク・オズベクであることがわかったと同時に、ビルギュン紙の編集者であることも明らかになった。

もう一人の若者はというと、ゼイネプという名の大学生であることがわかった。

■ 抗議に対し、厳しい介入:17人が監視下に

ハルクエヴィ(人民の家)と学生運動のグループは、IMFドミニク・ストロスカーン専務理事が講演したビルギ大学のドラップデレ・キャンパスの前で、抗議活動をした。IMFに反対のスローガンを叫び、プラカードを持っていたグループは、報道陣への説明後、ストロスカーン専務理事が講演している会場へ入ると話し、キャンパスの校門へと向かった。中へ入ろうとしたグループに対し、警察の介入は厳しくなった。抗議者たちは無理矢理に監視下におかれた。そのあいだ抵抗していた抗議者たちが地面を引きずられて行くのが見られた。この事件後、監視下におかれた女性2人を含む計17人が、機動隊のミニバスで警察署へと連れて行かれた。

監視下におかれた抗議者たちは罰金刑を受け、解放された。

■ 公正発展党(AKP)のビルにIMFへの反対の垂れ幕を下げようとした3人も監視下へ

シシュリ区のAKP組織があるビルの入り口にIMFに反対の垂れ幕を下げようとした3人も監視下におかれた。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:17571 )