「大声の方がダムより有害」ハサンケイフ遺跡水没反対コンサートに市民団体からコメント
2009年10月12日付 Zaman 紙

ウルス・ダムの水に沈んでしまうことになるバトゥマンの歴史的な都市、ハサンケイフで歌手たちが行うコンサートに関して衝撃的な発言が飛び出た。

ハサンケイフ発掘委員会委員長アブドゥッセラム・ウルチャム教授は、無二の美しさを誇る文化財を守るために多くの芸術家がコンサートを開催したいと考えているとし、「大きな声は、地域にとってダムより非常に危険な結果を導く」と述べた。バトゥマン大学学長でもある同氏は、最近、同地域でアジュダ・ペッカンのコンサートを行ったことに触れ、ハサンケイフの歴史的建造物のうち現存する部分は非常に傷み易いと指摘した。

発掘委員長は、過去に地域住民の結婚式での太鼓の音が原因で岩が地面から崩れ落ちたという事実を教えてくれた。大きな岩の上に生えている草も岩に割れ目を作り、音にたいして敏感な状態にしていると強調した。ウルチャム氏は、継続的に音楽を鳴らすことは危険な結果を招く恐れがあると力説した。高い環境意識を持つタルカンとオルハン・ゲヂェベイも以前ハサンケイフを訪れたことがあった。二人の歌手はここでビデオクリップの撮影はしたが、コンサートはしなかった。タルカンはハサンケイフで近いうちにコンサートを行うことを発表したがコンサートは行われなかった。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:17645 )