活動を行ったイスタンブル大学生、処罰へ
2009年10月18日付 Radikal 紙

トルコ初のクルド研究所を開設し「(クルド問題の)民主的解決策」の草分け的存在であると自負するイスタンブル大学が、「ポスターの掲示」と「学校への強行突入」といった「罪」で54人の学生を2週間から2年間の停学処分とした。

文学部ヒッタイト学科の学生であるブルチン・シムシェクは5月1日(メーデー)とデニズ・ゲズミシュ氏の一周忌に当たる日にポスターを掲示したために3週間の停学処分を受けた。法律学部がシャフィ・オナトに科した1学期間の停学処分の理由は「学校への強行突入」だった。オナトは「ムフシン・ヤズジュオールが亡くなった日に反対の立場の学生たちが活動しました。その活動の最中に暴動が起きました。それを聞くやいなや、学校に入ろうとしました。警察が学校に入れなかったので、口論となりました」と話した。
 1年間の停学処分をうけた政治学部のメフメト・カラダーが語った話しは信じられるようなものではなかった。「昨年、左翼の学生の一人が右翼の学生たちによって肉切り包丁で傷つけられました。この事件で怪我を負った友人を包丁でぶったのは私ということになってしまいました!被害者は我々のほうで、怪我を負ったのは私の友人なのです。私が(彼を)ぶつ理由などあるのでしょうか?1年の停学処分を受けました。今年卒業予定でしたが、卒業できません」
卒業を延期した学生のひとり、エレン・ヂャンは「食堂で対立する立場の学生達と言い争いになりました。はじめの供述の際には、処罰は受けませんでした。1ヵ月後に再び捜査がおこなわれ、私は1学期間の停学処分をうけました。」

大学(での授業)が開始するや即座に出された処分に対し、昨日150人の学生がベヤズト広場で抗議活動をおこなった。大学生らは「ベクチ・ユヌスは教育を受ける権利を侵害するな」とのプラカードを手にし、「タイイプ(エルドアン首相)に博士号、学生には処罰」とのスローガンも叫んだ。
学生は学長のユヌス・ショイレト博士に「ノーベル風紀処罰賞」を授与し、抗議活動を終了した。

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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:17688 )