バスィージ、軍事活動から撤退:革命防衛隊地上抵抗部隊設立に伴い
2009年10月12日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】全軍統合参謀長は昨日、シンポジウム「心理戦とメディア」の一幕で、最近の〔革命防衛隊の機構〕改革について説明を行った。

 セパーフ・ニュースの報道によると、軍司令官セイエド・ハサン・フィールーズアーバーディー少将は同シンポジウムの一幕で、革命防衛隊内で行われている機構改革と〈被抑圧者動員(バスィージ)機構〉の設立に触れ、「この機構は、バスィージの文化や価値により深い眼差しを向け、バスィージが学生や文化人、同業者組合や医師といった多様な階層から構成されていることにこれまで以上に着目することで、社会全体にバスィージ文化を拡大させよとの故イマーム・ホメイニーの主張の実現に向かって邁進していくだろう」と述べた。

 同司令官は更に、バスィージによる防衛活動の継続について、「およそ2年の歳月をかけて立案された計画に基づき、革命防衛隊地上抵抗部隊が設立された。バスィージ防衛大隊・部隊はこの地上抵抗部隊を通じて、整備・運用が行われるだろう」と表明した。

 フィールーズアーバーディー少将は、バスィージによる防衛活動が弱まるのではないかとの推測を否定し、次のように述べた。「より専門的で、より統一的な形で防衛活動を追求するために、この任務は革命防衛隊地上部隊に委ねられた。その結果、被抑圧者動員機構は、〔軍事のようなハード面ではなく〕ソフト面での活動、すなわち革命文化の徹底に重きを置くことになるだろう」。

バスィージは軍事部門に関与せず

 被抑圧者動員機構の広報局長も、ジャーメ・ジャム紙とのインタヴューで、この件について次にように説明した。「革命防衛隊の一連の改革を継続する過程で、バスィージと革命防衛隊地上部隊の機能・活動領域を完全に分けることが決定された。その関係で、革命防衛隊地上部隊は軍事・戦闘に関わるすべての任務に責任を負い、バスィージは文化的任務に携わることが決められた」。

 ヌーリー局長は、バスィージ防衛部隊は革命防衛隊地上部隊を通じて整備・運用が行われるだろうとしたフィールーズアーバーディー少将の発言部分について、「このことに関して、組織の併合といったようなことはまったく議論されていない。そうではなく、軍事分野でバスィージを活用するような場面が将来起きたときには、革命防衛隊地上部隊がバスィージの運用を担うということである」と述べた。

 同局長は更に、「ある状況下で、通常以上の部隊を使用する必要が革命防衛隊地上部隊に生じた場合、この必要性はバスィージのアッ・ザフラー大隊とアーシューラー大隊を通じて賄われることになっている。被抑圧者動員機構が直接的に、軍事活動に関わることはない」と続けた。

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( 翻訳者:清水悠史 )
( 記事ID:17690 )