TRT、連続ドラマ「別離」の反イスラエル・トーン弱める
2009年10月22日付 Milliyet 紙

第一話がイスラエルとの関係悪化の原因となったドラマ「別離」の第二話が、昨晩放送され、イスラエル兵がパレスチナ人市民を銃で殺すといったような場面がカットされていたことがわかった。

先週放送された第一話がイスラエルとの関係悪化の原因となったTRT1の「別離—愛と戦争のパレスチナ」というドラマの第二話が昨晩放送された。しかし第二話では、いくつかの場面がカットされていたことがわかった。第一話で、イスラエル兵がパレスチナ人の幼い子供でさえ容赦なく殺していた場面が原因で、イスラエルへの憎しみを煽りたてたとして批判を受けていたが、このドラマの製作者でチャーラ・プロダクションの社長であるセルチュク・チョバンオール氏は、第二話でいくつか場面をカットしていたことを明らかにした。

■ TRTも認めた
TRTの関係者も、ドラマがさらなる緊張関係をもたらさないために、内容を和らげたことを認めた。ドラマの製作者セルチュク・チョバンオール氏は、20日前に第一話から第三話までをTRTに引き渡したことを明らかにし、「どのテレビ局にも自身の管理規則というものがある。第一話でもカットされた場面があった。第二話でもカットされた部分があるのは全く普通のことである。我々はこうしたことに異議を唱えてはいない。これはTRTの問題であり、TRTの自由にまかされている。我々はイスラエルへの憎悪を高めるためにこのドラマを撮ったわけではない。我々は最初の三話を撮った際にも、「別離」は恋愛ドラマであると言ったはずだ。これから放送されるなかで、このことがさらに良く描かれることになる」と話した。チョバンオール氏はカットされた場面の中には、イスラエル兵が目隠しされたパレスチナ人を銃で殺す場面もあったと話した。先週放送され、大問題となった第一話はレーティング0.8で視聴率は1.42%で全体の74位だった。このドラマが起こした騒動のあと放送される第二話の視聴率が注目されていた。

■今週はランキング44位
昨晩放送された第二話は、レーティングがたったの1.49、視聴率3.86%で、44位という驚いた結果になった。製作者のチョバンオール氏は、 TRTのイブラヒム・シャーヒン社長が昨年「ランキングは現状を反映していない」と話したことを挙げながら、「レーティング0.9はレーティング協力家庭のうち5軒しか視聴していないということになる。つい先週ああいうことがあって、私たちのドラマをたった5家族しか視聴していないということはあり得るだろうか?」と話した。

■ガズィアンテプ市長も出演した
第一話にはガズィアンテプのアスム・ギュゼルベイ市長も出演しているが、このドラマではイスラエル人の非情なエイタン将軍(エミル・ベンデルリオール)とパレスチナ人のある組織のメンバーであるケヴセル(トゥヴァナ・トゥルカイ)の愛を描いている。ドラマの第二話では、テロ攻撃を行い、女性と子供を有無を言わさずに殺すアルズ・メヴドという名の組織のトップであるエイタンが、無理に結婚させられそうになったために家を飛び出したケヴセルと出会うことになる。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:17719 )