「イランには核の権利あり」イラン訪問中のエルドアン首相発言
2009年10月28日付 Milliyet 紙

イランを公式訪問中のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日会談したイランのマフムード・アフマディネジャード大統領によって、イスラエルに対する姿勢により賞賛の言葉で迎えられた。

イラン国営放送(IRIB)の報道によると、アフマディネジャード大統領は会談中、エルドアン首相のイスラエルに対する姿勢が満足できるものであったと説明し、「シオニスト体制に対する明確な対決姿勢はイスラム世界に肯定的な影響を生み出し、多くの国を幸福にした」と述べた。「非合法国家が核兵器を保有している状況で、他国が平和利用目的の核計画を立てることすらできない。これで公正と言えるのか」と指摘したアフマディネジャード大統領は、イスラエルは全国家にとって脅威を生み出していると述べた。

またイラン-トルコ間の協力関係が両国へ、(中東)地域へ、そして全イスラム世界へ有益となると述べ、「地域の国々の繋がりがより強固になりお互いに接近するにつれ、問題が解決し自分たちに対し悪い計画を立てる者を制約することになる」と述べた。同大統領は「イラン側としては、トルコとの協力関係に限りはない」と話した。

■ イランへ「接近」の呼びかけ

イラン国営放送は、エルドアン首相もイランの核保有の権利があると強調し、「地球上で非核の呼びかけを行う者はまず最初に自分の国から始めるべきだ」と述べたと伝えた。同首相はさらにナブッコ・パイプライン計画にも言及し、「ナブッコ(計画関係者)はイランの存在の重要さを遅かれ早かれ理解すると信じている」と述べたと報道した。

アフマディネジャード大統領との会談前にエルドアン首相と会ったイラン第一副大統領モハンマド・レザー・ラヒーミーも、エルドアン首相のイスラエルに対する姿勢が「パレスチナ人の権利を擁護するという点において価値ある行動である」と述べた。ラヒーミ第一副大統領はイランとトルコの関係に関することとして「両国を取り巻く条件は格好の機会を生み出した。この機会を活かし今の関係を強固なものにするべきだ」と語った。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:17759 )