イスタンブルでまた水害、190戸浸水
2009年10月31日付 Yeni Safak 紙

イスタンブル市長カーディル・トプバシュは、イスタンブルで被害をもたらしている豪雨のため、190戸の住宅と事業所が浸水したと述べた。トプバシュ市長は、死者および負傷者はいないとし、「大変激しく雨が降ったにも関わらず、深刻な問題は起こりませんでした。降雨は特にアナドル側に影響を及ぼしています。雨は明日昼まで続くであろうとの情報を得ています」と述べた。カーディル・トプバシュ市長は、アヤママ川(流域)での住宅撤去作業は月曜日から続けることを明らかにした。

災害対策本部で事態の推移をみていたカーディル・トプバシュ市長は、ジハン・ハベル通信社との会見を行った。トプバシュ市長は、1平方メートル当たり85キログラムの雨が降ったと述べ、「雨は昨日から降り始め、今日も激しくなっています。アナドル側では、より大きな影響がみられました。カルタル・ジェビズリのブルブル川とスルタンベイレのウズンデレでは雨の被害が出ています。我々のところに入った情報によれば、190の住宅と事業所が浸水しました。大変激しく雨が降ったにも関わらず、深刻な問題は起きませんでした。対策チームはそれぞれの地点で行動しています。雨は明日昼まで続くとの情報を得ています。これまでのところ、亡くなったり、負傷したりした人はおらず、大変ひどい洪水の被害もありません。スルタンベイリで調査していた学校が浸水したとの情報が入りました。校庭の塀を壊しながら入り込み溜まった水は、排水されました」と話した。

トプバシュ市長は、(イスタンブル)市として、あらゆる対応を取ったとし、「準備は万全です。必要なときは、全イスタンブル市域で活動することができます。100台の車両と300人の職員が対応しています。現在、カメラによって、降雨地域を監視しています。気象台から得た情報に従って、雨雲の動きを追跡しています。(今後)雨の影響を受けそうな場所では、事前の対策が取られています」と述べた。

トプバシュ市長は、(幹線道路)E-5に設けられた、雨水を排水するための排水溝が十分に機能していないと語り「これまでの降雨量はもっと少なかったのです。この排水溝は、それを考慮して造られました。季節の変化がもたらした豪雨に対しては、もはや十分ではありません。排水溝の場所が確定されましたので、今後拡張されることになります」との認識を示した。


■アヤママでの撤去作業は月曜日から続ける
カーディル・トプバシュ市長は、アヤママ河川流域に建てられた建物に関する作業を(今後も)続けるとし、「かなり以前に河川流域に造られた建物があります。残念ながら、これは一つの現実です。これらは、自分たちがどういうところにいるのか知っています。 「長い間何も起きなかった」と言うことはできません。100年に一度だからといって、積極的な対策を取ることをせず、それが取り返しのできない事態となったのです。これらの状況に対して対策が取られなければなりません。行政として、対策を取っています。川からの洪水を受けた場所に造られる予定の建物について、どれくらいの高さから上が住居となり得るかについて調べています。それらの地域で洪水レベルが50センチ、1あるいは2メートルなら、こうしたことが考慮されます。これより下の場所については、許可を与えないでしょう」と話した。

アヤママ川流域での住宅の撤去作業についても言及したトプバシュ市長は、「建物の所有者の方々に感謝しています。大部分の建物を自ら撤去し、そして整備してくださいました。我々も、お願いしました退去期限が来ましたので、作業チームとともに現地に入り、しっかりと、作業を開始しました。月曜日から撤去作業を続けます。いくつかの建物の所有者は、整理し、そして自分たちで建物を壊すため時間がほしいとのことでした。このため、撤去作業は月曜日まで延ばしました」と述べた。

トプバシュ市長は、ダムの水位が満水位の80%にまで上昇したとし、この水位がここ10年で最も高い貯水量になったと述べた。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:17778 )