アフガニスタン駐留軍の指揮、再びトルコへ
2009年11月01日付 Milliyet 紙

NATOがアフガニスタンで展開している国際治安支援部隊(ISAF)活動の一環として、42カ国6万4千人の隊員を擁するカーブル地域部隊を今日からトルコが指揮することになる。

NATOが今日まで最も重要な活動の一つだと位置づけていたISAF活動には42カ国6万4千5百人の隊員が参加していた。
トルコ国軍(TSK)は国連、NATOによる決定ならびにトルコ大国民議会から承認をうけた権限の範囲内でアフガニスタンの平和維持活動に2002年より参加している。
ISAFの指揮権を2003年および2005年の2回とったトルコは、南東ヨーロッパ部隊(SEEBRIG)の一員として積極的に部隊を展開させ、2006年にはカーブル多国籍部隊に参加した。トルコはアフガニスタンの5つの地域部隊のうちの一つ、カーブル地域部隊の任を2007年に8ヶ月にわたって担った。
トルコ人隊員は現在、ISAF司令部のカーブル地域部隊のヴァルダクにおける地方復興支援チームとして北方のメザル・シェリフ市で選挙支援団体やさまざまなアフガニスタン教育協会で活動している。

指揮権の順番が再びトルコにまわり、明日11月2日から2回目となる1年間のカーブル地域部隊の指揮をトルコが担うことになる。カーブル地域部隊の指揮が委任されることをうけて、アフガニスタンの駐留隊員の数はおよそ2007年のレベルにまで引き上げられる。増員された隊員は、この地域に派遣される治安および様々な支援要員と、ヘリコプターの管理、新設される地域復興支援チームの安全を確保するための隊員で構成される。
カーブルで明日行われる委任式でカーブル地域部隊の任を担うこととなるトルコは、アフガニスタンでおよそ1700名の隊員と共に任務にあたる。トルコのヘリコプター3機がアフガニスタンで活動する予定だ。

カーブル地域部隊の任務:トルコ部隊の命令と指揮のもと、トルコ直属の部隊とともにアルバニア、クロアチア、チョコ共和国、アゼルバイジャン、グルジアの部隊も活動する。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マケドニア軍の参加にむけての努力も引き続きおこなわれている。

カーブル地域部隊を担うトルコ部隊はこれまでと同様、定められた任務で担当地域での活動を展開し、アフガニスタン国民のために治安と安定の確保を支援し、アフガニスタン国民部隊の教育もおこなう。アフガニスタンで任務に就く部隊はテロとの戦いや麻薬の取り締まり、地雷除去などはおこなわない予定だ。
トルコは2001年から今日まで軍事教育の分野で、トルコで465人、アフガニスタンで約8千人のアフガニスタン隊員を養成してきている。同様に、トルコはアフガニスタン士官学校に資金援助している。およそ1年間、建設工事が進められた校舎では、来月以降授業が開始される。
アフガニスタン士官学校では11人、陸軍士官学校では17人のトルコ人顧問、教員が任につく予定だ。来期には9人がさらにさまざまな教育機関で仕事をおこなう。
これに加え、450人のアフガニスタン隊員は2009年10月から2010年5月までグループごとに教育を受け、この部隊の装備はトルコ国軍によっておこなわれる計画だ。

このような軍事面での支援とは別にトルコからは、アフガニスタン国民に対する全面的な支援とアフガニスタンの復興のために、国全体で病院が4箇所、保健医療診療所が2箇所、移動病院の2箇所が改修または再建された。現在、病院と診療所それぞれ2箇所がトルコによって運営されている。
トルコによって計27校の小中学校が新設または再建され、必要な教育支援や物資支援が確保された。これによって3万8千人の生徒に対して教育の機会が保障された。女生徒のための高校や女性発育センターの建設など、教育や治安、農業、保健部門など他のプロジェクトも引き続きおこなわれている。

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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:17783 )