トルコとスーダンの関係の背後には、石油
2009年11月08日付 Milliyet 紙

トルコは、スーダンとの経済関係を重要視している。両国間で貿易を中心に、すでに11の合意文書が締結されており、石油に関しても調査が実施された。

ダルフール虐殺の罪で国際裁判所が逮捕の決定を下したスーダンのオマル・アル・バシール大統領のイスタンブルの訪問は、トルコとEUの間に緊張関係を生じさせる一方で、スーダンとの関係を是が非でも発展させるというトルコの決意は注目を集めている。アル・バシール大統領のこの訪問において、自由貿易協定が協議される予定である。

トルコがスーダンとの関係を重要視している結果、すでに調印された貿易を中心とする合意の数は12にのぼる。、トルコのハルツーム大使館の通商代表部は、スーダンの油田に関して特別な調査を行なった。これによると、スーダンの産油量は1日60万バレルに達している。合計で50億バレルの石油埋蔵量である。(トルコの年間消費量は約1億7000万バレル)。トルコ・スーダン通商会議でも、スーダンの石油埋蔵量が注目されている。

■自由貿易協定協議

スーダンの石油は、中国のCNPC、マレーシアのペトロナス、インドのONGCとスーダンのサダペトの共同で産出している。中国は総輸入の7%をスーダンから輸入している。石油輸入元の数を増やすことを望むトルコにとって、スーダンは有望な選択肢だ。DEIKのレポートでも、スーダンの豊富な地下資源(金とウラン)が特記されている。トルコは自由貿易協定(STA)に関し、スーダンへ締結の希望を伝えた。最近では10月にメフディ・エケル農務相が、トルコの要請を公式に伝えている。これを受け、11月に交渉の予定が決まった。アル・バシールの今回の訪問で、(この問題に関する話し合いが)実現すると見られている

スーダンと経済関係促進のため2008年に創設された通商会議の議長は、石油投資で知られるチャルクホールディングスの会長アフメト・チャルクの姉妹の夫であるアブデュルカーディル・タチユルドゥズが務めている。タチユルドゥズが社長を務めるガップ建設は、8900万ドルでスーダン・テレコムの社屋の建築を行なった。

■貿易が6倍増した。

トルコとスーダンの貿易規模は2000年に4300万ドルだった。2008年には2億4300万ドルに達し、6倍になった。2009年に3億5000万ドルを越えると見られている。インフラへの投資が勢いを増しているスーダンでトルコの建築業者が2008年に受注した仕事は、合計で8億5000万ドルにのぼる。2003年から2008年の間にトルコ企業がスーダンで着手したプロジェクトの総合計はというと17億ドルである。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:17833 )