イラン・アフマディネジャード大統領のレーニンのような演説「資本主義は破綻」
2009年11月09日付 Radikal 紙


イラン・イスラム共和国のマフムト・アフマディネジャード大統領は、世界各国の国外債務の拡大に、1千万人が飢餓に、3千万人が貧困に苦しむ原因である資本主義の仕組みと考え方はもはや破綻していると話した。アフマディネジャード大統領はイスラム諸国と共同で呼びかけを行い、「私達が団結すれば、経済の発展において大成功をおさめることができます」と言った。

アフマディネジャード大統領は、イスタンブルで行われたイスラム会議機構第25回経済・通商協力委員会(İSEDAK)において、自身の話しをトルコ国民が暖かく迎え入れたことに感謝で応じながら、演説を始めた。世界が経済危機に取り組んでいるこの時期に、İSEDAK会議がトルコで実現でき、大統領は喜びの気持ちを述べた。そしてİSEDAK会議が、イスラム会議機構加盟国の協力を深めるため、解決の道を進めるため、さらに諸問題に対して最適な解決策を見出すための、良い機会であると話した。

アフマディネジャード大統領は「疑いもなく、世界は大きな変革の時を迎えている」と言い、「現在世界を支配している政治的、経済的、文化的な諸関係は継続できないだろう。これは明らかなことだ」と語った。大統領は、この仕組みが平安で友好的な環境を生み出さなかったように、かえって問題を日々深刻なものとしているとし、先進国と発展途上国の間で危機を深めてしまい、それを取り除けない状態にまでなってしまったと述べた。

■ 資本主義のやり方は終わった。改革が不可欠だ

アフマディネジャード大統領は、「多くの国家における海外債務の広まり、1千万人が飢餓で3千万人の貧困化、そしてこの類の危機と共に、結果がわからない諸問題が、今後続出しよう。このため、資本主義的仕組みと考え方は終焉を迎えた。変革は、不可欠なものとして現れている」と言った。大統領は、この秩序は古くて不十分なものではないとし、世界を統べる秩序が不足の箇所から現れてきている所だと話した。

■ 世界は根本的改革が必要だ

アフマディネジャード大統領は、もはや世界は根本的改革が必要であると主張し、以下のように述べた。

「資本主義の秩序における高金利の生業が、おそらくこの秩序が崩壊する本当の原因である。なぜなら高金利の生業は、根本に作用するからである。仕事もできず、働かずして机上での富の蓄積するのは力のなさ(を示している)。神は高金利の生業を戦いと位置づけた。たくさんの富を取得し、ライバルを排除し、インフレを他人に責任転嫁する、他人の富の取得し、消費をあおって特定の人々を裕福にする方法はもう終わった。資本主義の考え方やスタイルは、政治の領域で苦い経験となる。(資本主義の訪れに伴い)戦争や、テロリズムの横行、国家の尊厳の縮小をもたらした。最近の危機では、何千万人もの人が社会的権利を剥奪されてしまった。彼らの全財産は、国民の財布から賄われた。『何をするべきか』が問われる。」

■ イスラム諸国の呼びかけ:「団結しましょう」

アフマディネジャード大統領は、なすべきことを提案し、今日イスラム国家は二つの課題を抱えていると説明した。

大統領は、「一つ目は再構築と自国を発展させることです。これは重要な任務です。大半は経済発展によって解決されましょう。迅速に国家経済を立て直し、安定した水準まで到達させることが必要です。これは重要な問題です。二つ目は、日々の世界秩序の改革のために努力すること、国家間の正義を守ることです。なぜなら今日、世界は新しい秩序が必要だからです。将来の新秩序構築において積極的な方法がなければ、他の国々が高金利の生業の思想に基づいて再編しそれに巻き込まれるでしょう。それは明らかなことです。でも、団結して経済発展を大成功させましょう」と言った。

■ アフマディネジャード大統領から4つの提案

大統領は、イスラム開発銀行を強化し、それを成功例としてとらえる必要があると述べ、さしあたって必要なことを以下のように述べた。

「通商は自国通貨を通じて行わなくてはならない。共通市場の構築は実現可能な計画である。継続的にフェアを開催し、優先順位の高い事業に携わる人物のビザ取得を容易にし、定期的会合を開催するのはその端緒です。私達は、互いを補完し合う国になることができます。このようにして世界の資本主義の負の効果から抜け出しましょう。」

アフマディネジャード大統領は、こうした問題が優先議題となると述べ、「この問題では皆が二国ないし多国的立場に立って振舞い、このような苦難を乗り越えること、イスラム諸国内での貧困の跡を消すことが必要です。この問題ではイスラム会議機構がリーダーシップをとることができます」と話した。

大統領は、かたい団結にむかい、イスラム会議機構加盟国は経済発展において大成功を収めうるとし、「イラン・イスラム共和国は、諸国、とくにムスリムの繁栄と発展のために全力を尽くす準備ができている」と話した。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:17843 )