フランスに逃れたジェム・ウザンに凶報
2009年11月14日付 Milliyet 紙

トルコは、(フランスにおける難民・亡命者)保護の点で「安全な国」のリストに入れられた。これによって、ウザン氏の庇護申請が棄却される可能性が増した。

フランス難民及び無国籍者保護局(OFPRA)は、昨日採択した新しい決定で、トルコを「安全な国」リストに加えた。これによって、10月5日にフランスに庇護申請をした青年党党首で事業家のジェム・ウザン氏の申請が棄却される可能性が増した。この決定により、ウザン氏の(不服)申立ての申請も簡易審査とされるため、この詐欺師の事業家が短期間でトルコへ送還される可能性がでてきた。

■15日でスピード審査

ある国がフランスによって「安全な国」リストに掲載されるためには、その国が「自由、民主主義、法治国家、基本的人権の各原則 を尊重していること」が必要である。OFPRAへの亡命申請における平均的な結審期間は100日だが、スピード手続によって審査期間は15日に短縮される。これによれば、ジェム・ウザン氏の申請は、OFPRAによって直ちに審査され、前述の期間で結論が出されることが予想されている。

結果が不許可となった場合、ジェム・ウザン氏が、たとえ不服申立て機関である難民訴訟国内委員会 に申請したとしても、そこでの決定の確定を待たずにトルコへ送還されることが合法的な状態になる見通しである。その事務局は、フランスでの政治亡命申請に関する審査・決定を行い、亡命者と認定された人々を、国連での協定に基づいて、「保護」する仕事をしている。

■一時的な滞在許可を取得

ウザン氏は、OFPRAに提出した亡命に関する申請の後、一時的な滞在許可を得ていた。これまでに15の国(ベナン共和国、ボスニア=ヘルツェゴビナ、カーボベルデ共和国、クロアチア、ガーナ共和国、グルジア、インド、マケドニア、マダガスカル共和国、マリ共和国、モーリシャス共和国、モンゴル国、セネガル共和国、タンザニア連邦共和国、そしてウクライナ)がOFPRAの「安全な国」リストに名を連ねていた。これらの中からグルジアが、昨日の会議でリストから外された。アルメニアとセルビアについては、トルコとともにリストに追加された。ただし、この決定は、これ以前に結審している亡命者には 影響を及ぼさない。

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( 翻訳者:能勢 美紀 )
( 記事ID:17875 )