アフマディーネジャード大統領、核燃料生産工場の拡張に言及
2009年11月11日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】アフマディーネジャード大統領は、原子力発電所用の燃料生産に力を入れていることを強調した上で、核燃料生産工場の拡張を計画していることを明らかにした。

 大統領府報道局によると、〔トルコを訪問中の〕アフマディーネジャード大統領はトルコのメディア各社、及び同国駐在の世界各国の報道関係者らとの記者会見の中で、「〔原子力〕発電所一カ所に必要な燃料をまかなうためには、少なくとも5万器の遠心分離器を稼働させなければならない。このような理由から、我々は産業用〔核〕燃料の〔生産〕拡大に乗りだすことを考えている。我々はつねに、自身の消費分を完全に供給できる態勢を整えておかなければならない。当然、余った分は国際原子力機関の監督の下で輸出することになるだろう」と表明した。

 また、国家安全保障最高評議会のサイード・ジャリーリー書記も、イラン国民の当然の権利の確立こそ、体制の政策の第一に掲げられていることだと述べた上で、「テヘランの〔研究用〕原子炉向けの燃料供給問題をはじめ、あらゆる分野で、このことは今後も変わることはない。我々は自らの権利と利益ついて、一歩たりとも後退するようなことはない」と強調した。

 サイード・ジャリーリー氏はフェイズィーイェ神学校で、ゴムの宗教学校で学ぶ神学生らを前に、イランが6カ国〔安保理常任理事国+ドイツ〕と二度にわたって行った協議の過程について説明し、これらの協議はイラン・イスラーム共和国の当然の権利を確立し、その目的を推進させるという、自らの政策にも適うものだと評価した。

 同氏はその上で、「ある時には、『君たちは核施設〔の稼働〕を停止させ、さらに廃棄すべきだ』などと言っていた連中は、今ではイラン・イスラーム共和国と核問題について協議することを願い出ている」と述べた。

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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:17880 )