イスタンブルで大学入試「係数」問題へ抗議デモ
2009年11月26日付 Radikal 紙


行政裁判所第八支部が「大学入学における係数」という不平等を取り除くという法律修正を却下したことへの抗議デモに、何百人のイマーム・ハーティップ学校の生徒とたくさんのNGO団体が参加した。ファーティフ郵便局の前で午後1時頃から集まったNGO団体のオズギュル・デルÖzgür Der、マズルム・デルMazlum Derと、そのほとんどが頭にスカーフを巻いた女生徒から成る群集が、行政裁判所の決定が「不公平」であるとして抗議した。「行政裁判所は改正の執行は止められるが、平等と公正さを求める私たちの歩みを止められない」と書かれたプラカードを掲げた生徒たちは、「イマームハーティップへの妨害をなくせ」「平等、公正、自由」「行政裁判所は教育から手を引け」というスローガンを叫んだ。社会NGO団体の代表は郵便局へ入り、トルコ大国民議会への手紙を送った。送付された手紙の内容は「私たちは主権を、われわれの名のもとに行使する司法のきまぐれな決定を認めない。議会がこの不公平に「ストップ」と言うことを望んでいる」と書かれている。

■通行止めに

手紙を送った後、一部の職業高校の生徒も参加し700人ものグループとなり、ベヤズト広場に向かって歩いた。デモの間は、フェヴジパシャ通りが通行止めにされたため、デモと警察との間で論争が起こった。結局、一車線だけ、車の通行が確保され、デモ行進は続いた。生徒たちはデモの間、「裁判官はクーデターをやめよ!クーデター主義の司法は人民の的! 弁護士団体はクーデター主義者、行政裁判所はファシスト! 司法は獄中だ、法はどこだ!」というスローガンを叫びながら、行政裁判所の決定に対する抗議を示した。

デモ行進は最後にベヤズト広場に到達し、NGO団体Özgür Derのルドヴァン・カヤ代表が演説を行なった。行政裁判所の決定は法の判決であるが、公正ではないと主張するルドヴァン・カヤ代表は、独裁的な司法の決定に敬意を払うことはできないと述べた。行政裁判所は以前から問題のある決定を下してきたとするカヤ代表は、「この行政裁判所は、市当局が行なった(市民への)燃料補助を棄却し、スカーフ着用の女性教師がスカーフをして町をあくることすら許可を与えなかった。直近の決定に関して、高等教育機構、政府と議会の判断を仰ぎたい。寡頭独裁を許してはならない」と述べた。

抗議デモでは、つづいて、行政裁判所の決定で負の影響をうけることになるイマームハーティップ高校の学生たちが発言した。バクルキョイ・イマームハーティップ高校の学生であるセヴデ・オクルさんは、
(受験における)係数という不公平を廃止し、すべての学生に公平な形で試験ができるよう望んでいることを述べた。世界少年アームレスリング大会の優勝者であるイマームハーティップ高校の学生のエスラ・キラズさんもまた、みんなと同じように国家を愛していること、みんなと同じように公平な条件で教育を受けられることを望んでいると述べた。演説の後、「グループ・ユルユシュ」によりミニコンサートが行なわれ、抗議活動は終結した。群集は、2時間つづいたデモ行動ののち、平和裏に解散した。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:17953 )