アメリカ、イランに対する金融制裁を提案:国際通貨基金の会議を悪用
2009年10月06日付 Jam-e Jam 紙

アメリカは破綻状態にある対イラン制裁の一環として、トルコで開かれた国際通貨基金の年次総会で、各国に対しイランの銀行に制裁を加えるよう主張した。

 ファールス通信がAFP通信の報道として伝えたところによると、ティモシー・ガイトナー米財務長官は、トルコのイスタンブールで開かれた国際通貨基金財務委員会の会議上で、「世界のすべての国がイランの銀行に対して、大規模な制裁を加えることが必要だ」と発言した。

 同長官はさらに、「世界のすべての国がイランの行動に対して、報いを与えなければならない。我々は世界の各国がイランの行動に対して適切に対応することを望む」と付け加えた。

 他方、西側の当局筋や専門家たちは、イランに対する制裁には効果がないということを繰り返し強調しており、こうした政策はすでに破綻している。

 ガイトナー財務長官は国際通貨基金の会議に各国の財務大臣が出席する機会を悪用して、昨年決議された安全保障理事会の対イラン決議を実行し、イランの銀行との関係を完全に断ち切るよう、世界の各国に呼びかけた。

 同長官は、「世界の各国は、自国の金融機関・銀行とイランの金融機関・銀行、ならびにその海外支店、特にサーデラート銀行とメッリー銀行との間で行われている取引について、しっかりと監視することが必要だ」とも述べた。

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( 翻訳者:阿部初音 )
( 記事ID:17989 )