マルマラ地下鉄開通は2013年10月―ユルドゥルム運輸大臣談
2009年12月04日付 Milliyet 紙

ビナリ・ユルドゥルム運輸大臣が、イェニカプのマルマラ地下鉄建設現場を視察した。ヘルメットと長靴を着用したユルドゥルム大臣は、まず監督官らから建設作業について説明を受けた。その後、イェニカプ-ズィルケジ間のTMB(トンネルボーリングマシーン)によるトンネル掘削開始の合図となるボタンを押した。イェニカプでTBM3という機械を使って地下16メートルから始められる掘削作業をスタートさせたユルドゥルム大臣は、その後新聞記者たちの質問に答えた。

●「この掘削のためにプロジェクトは4年遅れた」

ユルドゥルム大臣は、マルマラ地下鉄プロジェクトの非常に重大な工程が始まったと述べ、第一機が100メートルのトンネルを掘った後、他の機械が投入されることになると強調した。ユルドゥルム大臣は、掘削作業が2004年に始まったことを話し、「掘削作業の中で、20万立方メートル分の掘削のうち、65パーセントの掘削はシャベルを使い手作業で行われた。なぜ手作業だったか?ここにある考古学的発掘にいかなる害も与えないためだ。こうした掘削のやり方をしたので、このプロジェクトは4年の遅れをとった」と述べた。ユルドゥルム大臣は、「考古学者らはここを考古学の宝庫だといっている。そのため、我々に4年を費やさせることになった。しかしよくやった。イスタンブルの大量輸送にかんする問題を解決するプロジェクトが、同時にイスタンブルの歴史的素晴らしさを、8500年にもわたる時間枠の中で明らかにしてくれたので、一人のイスタンブルの人間として、1200万人のイスタンブル住民と同様に、率直なところ私自身幸せに思う。皆気持ちが昂ぶるのを感じていることだろう。唯一残念に思うのは、プロジェクトが遅れたことと、費用がかさんだことだ」と話した。

●「トンネルは2011年上半期に両方とも海底チューブに繋がるだろう」

ユルドゥルム大臣は、「トンネルは2011年の上半期には、両方とも海底チューブに繋がる。またトンネルは2011年までにまずスィルケジ駅に、そしてスィルケジ駅からさらに約1000メートル沖の海に設置したチューブにつながる。こうして2011年の上半期、4月か5月には、何かしらの不都合が起こらなければ掘削作業は完全に終了しているだろう」と述べた。

●「マルマライ地下鉄、2013年10月29日に正式に開通する」

プロジェクトの完全終了について話したユルドゥルム大臣は、「そもそもこのプロジェクトは2009年の終わりには終了しているはずだった。しかし考古学発掘のためにプロジェクトが延びた」と話した。ユルドゥルム大臣は、「マルマライは2013年10月29日に正式に開通する。私はこれをここで宣言する」と述べた。ユルドゥルム大臣は、作業する労働者らが賃金を得られなかったことから時折ストを行ったことについては、「1回か2回あったことだ。それも請負業者でなく下請労働者の賃金遅配による事件だ。そんなに大したことではない」と答えた。

●イェニカプースィルケジ間のTBMトンネル掘削

イェニカプからスィルケジまでのびるTBMトンネル掘削で二台の機械が動く。しかし安全面のためにTB3の機械がまず入坑道にトンネルを掘る。そして約3048メートルのトンネルが掘られる。この掘削の後、スィルケジ駅に到達することになる。地下16メートルで続けられる掘削作業で、TB3機は1分に3センチメートル進む。安全のために2つの並行するトンネル全長にわたって200メートルごとに歩行者通行トンネルが建設される。こうすることで、非常事態がおこっても利用者は一方のトンネルから他方へ安全に抜けることができるようになる。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:18009 )