リビアのイスラーム組織がムスリムたちにスイスへの経済ボイコットを呼びかけ
2009年12月03日付 Al-Ahram 紙

■世界イスラーム唱導連盟がムスリムにスイスの銀行から預金を引き出すよう呼びかけ

2009年12月03日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【トリポリ】

世界イスラーム唱導連盟がムスリムたちに、スイスの銀行から預金を引き出し、経済関係をボイコットするよう呼びかけた。

木曜日にリビアのメディアが報じた連盟の声明は、ミナレットを国内に 建てることを禁じたスイスの措置は前例がない危険な一歩であり、排外主義や人種差別の証左であるばかりか、宗教間や文化間の関係に亀裂が生じ始めていることの徴であると述べている。

リビアの首都トリポリに本部を置く同連盟は、「スイスが行ったことは民主主義と寛容性に反するもので、事実を捏造するメディアがイスラームを貶めるイメージや言葉を垂れ流した。これはイスラームとその預言者に対して繰り返されてきた中傷の延長線上にある。これまでにも預言者を中傷する風刺画が描かれたり、イスラームを貶める映画やドラマが制作されてきた」「スイスが取ったこの悪しき措置は、イスラーム世界から強い反発を招き、イスラーム世界での教会建設を妨害する行為につながる可能性もある」などと指摘した。

 そして、スイスの銀行から預金を引き上げ、経済関係をボイコットすることは、スイスが犯した罪に応酬するためにムスリムに出来る最低限のことであると述べた。

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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:18025 )