7名死亡のトカト・テロ事件、残された謎
2009年12月08日付 Milliyet 紙

テロリストらはトカト県レシャディイェ郡でパトロールの任務にあたっていた軍警察を奇襲攻撃した。襲撃で第一軍曹1名を含む兵士7名が殉職した。第一軍曹1人を含む兵士3名が負傷した。
襲撃は、軍警察所まで少なくとも1キロメートルの距離で車がカーブで減速した際に起こった。
襲撃を受けた部隊の兵士の一部は、 レシャディイェで任務にあたる仲間の兵士に合流したことが明らかとなった。

■ 殉職者の兄の証言「パトロールではなかった」
無念にも奇襲攻撃によって殉職した兵士の一人であるジェンギズ・サルバシュ氏の兄であるヴラル・サルバシュ氏は、弟と最後に会った際、弟が不安を覚えていると語っていたことを明かした。また現場から最も近い病院であるスィヴァス軍事病院で、弟が、彼のように病院に運ばれた仲間らとともに一般市民のミニバスの車中で奇襲攻撃を受けたと述べた。ヴラル・サルバシュ氏は、弟がニュースで伝えられたようなパトロールには行っていないと語った。

■ 疑問点
・同じ場所で二度目の襲撃
襲撃がこの地域で起こったことは、いくつかの疑問を生じさせる。つまりこういうことだ。トカト県レシャディイェ郡はテロ地域ではない。だがテロに無縁でもない。兵士7人が殉職したサザク地域で、12年前にもテロリストが起こした奇襲攻撃で兵士4人が殉職していた。その上同じ地域で同じ方法で(事件が起こるとは)・・・
襲撃の首謀者は1つのテロ組織ではなかった。一時期トカト、スィヴァス、オルドゥやギレスン周辺でさまざまな活動をしていた革命家人民解放党戦線(DHKP-C)やTKP-ML(トルコ共産党―マルクス・レーニン主義者) トルコ労働者・農民解放軍(TİKKO)といった組織とPKK(クルド労働者党)のテロリストらが結託して活動し、襲撃を準備したことが、負傷したテロリストらの証言や押収された文書によって証明された。
当該地域は一定期間テロ組織の標的となり、一掃作戦によりテロ組織に打撃が与えられていた。

■ 犯行声明はなかった
当初の見解は、襲撃は革命家人民解放党戦線(DHKP-C)によって起こされた可能性があるというものであった。捜査関係者らは、DHKP-Cの幹部が多くのメンバーをギリシャに教育目的で送り出した後に、組織メンバーの一団がトルコに入国したと強調した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:18035 )