ブルサで炭鉱爆発、17人生き埋め
2009年12月10日付 Milliyet 紙


ブルサ県のムスタファケマルパシャ郡にあるデヴェジ村の炭鉱で、ガス爆発ののち、崩落が発生した。崩落で19人が亡くなり、4人は救助された。

事件現場でCNNトルコのインタビューに応じたCHPブルサ選出国会議員のアブドゥッラー・オゼル氏は、知事や関係者から得た情報により19名が命を落としたことを明らかにした。亡くなった人に関する公式な会見はまだ行なわれていない。

■ 死亡者氏名

イズッゼト・クシュオール
エミラリ・トゥルハン
エルトゥールル・デミレイ
イムラリ・イエン
エロル・イキズ
ラマザン・バシュテペ
メフメト・クシュオール
アフメト・クシュオール
メフメト・アルクシュ
セイタリ・アクドゥマン
ムラト・アイドゥン
ユスフ・カラジャン
アリ・コザン

■大きな爆発

ムスタファケマルパシャ郡から30キロの距離にあるアルパグト村の近くにあるブク村炭鉱会社の所有する石炭炭坑で昨日の19:30頃、シフトに従い32名が勤務していた際に大きな爆発が起こった。地上250~350メートルの深さで発生した爆発は崩落をひきおこし、大勢の作業員が生き埋めとなった。爆発に続く炭坑からの出火により辺りは地獄と化した。爆発の直後炭坑に入った2名は、中からの濃いガスにより中毒となりやっとのことで外に逃れることができた。人工呼吸されたその2名は、病院に運ばれた。崩落が起こった地点では濃いガスの臭いが感じられたため救助は困難を極め、このため、炭坑にはたえず空気が送られたという。

■ゾングルダクとトゥンチビレキへ、救助要請

ブルサ県知事シャハベッティン・ハルプトはエネルギー天然資源省と連絡を取り、この種の事故に経験のあるゾングルダクとトゥンチビレキからの救援チームが、この地域へ出発したことが明らかにされた。ハルプト知事は「当初の情報によると、15~20名が崩落の下敷きになったということだ。救助活動が成功することを祈っている。この為に尽力を尽くす」と述べていた。

■・・そして悪い知らせがきた

ブルサのムスタファケマルパシャ郡におけるブク村「炭鉱・観光株式会社」の炭坑でガス漏れが起こり、その後発生した爆発につながった。爆発のあと事件現場で、調査を行い、救助活動を見守ったCHPブルサ選出国会議員のアブドゥッラー・オゼル氏は、崩落で埋もれた19名が命を落としたことを発表した。オゼル氏は、情報の混乱のため県当局を批判する一方、ゾングルダクからの救援チームが悪天候のため何時間も待機していたとし、「もう出発するには及ばない」と話した。

■ゾングルダクの救援チームは悪天候に阻まれた

ブルサのムスタファケマルパシャ郡にある「ブク村観光・炭鉱株式会社」の所有する炭坑で起こった爆発の後、ゾングルダクからの救助チームが悪天候により遅れたことが判明した。ゾングルダク県知事のエルダル・アタ氏は、ブルサ県知事シャハベッティン・ハルプトが事故の後、彼に電話したのをうけ、すぐに活動を起こし、まずTTK局長と相談し、救援チームは45分という短い時間で準備を整えたと述べ、その後の不運を以下のように釈明した:

「事故から45分で我々のチームは準備を完了した。この種の救助活動はとてもすばやい行動が必要だ。陸路では時間がかかるのでヘリコプターで救助に向かうことにした。救援チームをヘリコプターでブルサへ送ろうと思い、軍参謀本部から2機のヘリコプターが確保された。しかし悪天候のため、出発できないことが分かった。すべての不利な条件にも関わらず現地に向かった2機のヘリコプターは悪天候のため、途中で引き返さざるをえなくなったという知らせが、手元にとどいた。パイロットは、運を天にまかせて出発したが、ひき返さざるをえなかったようだ。このためチームは陸路にてブルサへと向かった」

この間、事故現場ではゾングルダクから出発したチームがムスタファケマルパシャ郡に到着したという情報が、遭難した労働者の家族を喜ばせたが、しかしその後、その情報が間違いで救援チームは悪天候のため、陸路でくることが知らされた。この遅延は、事故現場で大きな反発を呼んだ。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:18046 )