テヘラン臨時金曜礼拝導師「核エネルギーはわれわれに与えられた神の賜物」
2009年12月12日付 Mardomsalari 紙

テヘラン臨時金曜礼拝導師は「学生の日」に触れ、「今年、敵はこの日に多くの期待を寄せていたが、にもかかわらず、周知の通り、我が国の大学は反抑圧主義の姿勢を堅持していることを〔内外に〕示した」と語った。

 ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのサディーギー師は今週のテヘラン金曜礼拝での説教で、我が国の核エネルギー問題をめぐる最近の議論について言及し、「われわれの敵は全力をかけて、メディア戦争を仕掛けてきている。現在も、西洋世界は繰り返し、我が国の核問題に対して騒動を引き起こしている。しかしながら、彼らは『神の御手がその者の手の上に置かれて』〔※〕いることを知らない」と述べた。
〔※クルアーン第48章第10節からの引用。「その者」とはアッラーに忠誠を誓ったムスリムのことで、ここではイラン国民を指す〕

 同師はさらに、次のように述べた。
彼らは軍事的な戦争〔=イラン・イラク戦争〕で、もてるものすべてを戦場に投入したが、われわれが神、連帯、信仰の恩恵、最高指導者への忠誠、そして団結を保持し、勝利を収めたことを目の当たりにした。彼らは今、〔我が国への〕侵略をあらゆる方面で続けるにあたり、「イランとの間で合意ができた」などと嘘を言いふらし、国際約束に違反したと言ってわれわれを非難している。しかしながら、イランは最初から国際法の枠内で活動してきたのであり、核エネルギー〔の平和的利用〕はわれわれの当然の権利なのである。

 同師はその上で、「〔核エネルギーをめぐる〕議論は、政権とは関係がない。それは神が我が人民に与え給うた贈り物なのであり、イラン人民はいかなる代償を払っても、核エネルギーを放棄するつもりはない」と続けた。

 同師はまた、「われわれの敵は、『対イラン圧力の影響で、イラン国民の我慢も限界に近づきつつある。彼らの〔最近の〕動きは新しい動きだ』などと考えている」と指摘した上で、イラン国民の敵に向けて、次のように言い放った。
あなた方は裏切りや陰謀などあらゆる手だてを尽くして、〔イラン・イラク戦争で〕8年間にわたってわれわれに爆弾やミサイルを浴びせてきた。あなた方が子飼いにしてきたテロリストどもは、我が国の最高幹部たちを虐殺した〔1981年のMKOによる二度にわたるテロを指す〕。あなた方はわれわれに対して、やり残したことなど何一つないほど、あらゆる手だてを尽くしてきた。しかし我が国民は、あなた方が繰り出すあらゆる陰謀を経験し、それに対処し、勝利を収めてきたことを、あなた方もそろそろ認識するべきだ。

 同師は「われわれは神の党、神の兵士、神の軍隊である。〔‥‥〕われわれは自らの権利を死守する」と宣言し、さらに「われわれは理論や歴史で学んだことを活用してきた。必ずや、最後に勝利はわれわれのものとなり、あなた方敵は最後には敗れ去る」と述べた。

 同師は続けて、アーザル月16日〔12月7日〕の「学生の日」について触れ、次のように述べた。
今年、敵はこの日にさまざまな期待を寄せていた。残念ながら、不注意な人々、意識の低い人々が冷静さを失ってしまった。彼らは自分がしでかしたことの結果がいかなるものになるのか分からずに、偉大なる国民や社会に根を下ろした革命、時の主〔※終末の時に救世主として再臨すると信じられている第12代イマーム〕のご命令の下で行われている、法学者による堅固なる指導に対して、対決姿勢を取っている。しかし知っての通り、〔このような状況にもかかわらず〕我が大学は反抑圧主義の姿勢を〔変わることなく〕堅持していることを〔内外に〕示した。

 同師はまた、「しかしながら、この日に行われた一部の動き〔※ホメイニーの写真が破られたり、「ハーメネイーに死を」などのシュプレヒコールが上がったことを指すものと思われる〕に対して、人は悲しみ嘆いている」とし、「我らが若者たちのなかには、現在〔敵によって〕欺されて、〔一時的な〕感情に捕らわれてしまっている者がいる。しかし彼らも、〔時が経てば〕われわれの元に帰ってくるだろう。彼らはわれわれの子供たちであり、瞬間的な感情に捕らわれているだけだからだ。〔‥‥〕」と述べた。

〔後略〕 

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:18064 )