アフマド・ハータミー「公的機関でのバッドヘジャービーは言い訳不可能」
2009年12月21日付 Mardomsalari 紙

ゴム神学校講師協会の幹部は、「社会の道徳的健全化は、“勧善禁悪”を通じて実現される」と述べ、さらに「もし“勧善禁悪”が社会の中で文化として定着すれば、社会は様々な領域で健全化される」と指摘した。

 イラン学生通信によると、セイエド・アフマド・ハータミー師は、国のさまざまな行政機関に設置された「勧善禁悪委員会」の全国大会で、以下のように述べた。「悪事に遭遇したまさにそのときに、その悪事に対処し、それが現実のものとならないように行動するならば、悪事の拡大を防ぐことができる。しかし我々が悪事に遭遇したときに、それに見てみぬふりをしてしまえば、悪事は続き、善人も悪人も一緒くたにして罰っしてしまうという結果をもたらしてしまうのだ」。

 同師は、「家族の健全化は勧善禁悪によってなされる」と述べ、さらに次のように指摘した。「勧善禁悪〔というイスラームの教え〕は〔良くないことが起きないよう〕監督することを意味する。もし子供が悪事を働いたならば、その父母は子供の悪事を止めるべきである。逆に、父母が悪事を働いたならば、子供がその悪事を止めるべきである。その場合、父母が子供に対して、『余計なお世話だ』などと言う資格はない。〔‥‥〕健全な社会を作ることができるかどうかは、勧善禁悪の文化を広めることができるかどうかにかかっている」。

 同師はまた、次のようにも述べた。
公的機関でのバッドヘジャービー〔女性の服装の乱れ〕への対策が必要だ。私が『対策』と言ったのは何故か。われわれは市民に対して『取り締まり』をせよとか、市民と『喧嘩』せよと言っている訳ではないからだ。〔‥‥〕まず愛情をもって接することから始めなければならない。

我々はこの問題に対して、無関心であってはならない。〔問題が存在しないなどと〕否定してもいけない。我が国の公的機関にはバッドヘジャービー問題などまったく存在しない、などとは言えないからだ。問題を否定することは、〔バッドヘジャービーという〕罪そのものよりも重いのだ。

病院や飛行機の中、スチュワーデスの間で、なんたる状況が生まれていることか。私は飛行機を頻繁につかっているが、悪事を〔目にして、それを〕やめさせようと注意することもしばしばである。例えばチーフパーサーに対して、「ここはイラン・イスラーム共和国の飛行機だぞ。ここで宗教的なルールを守らないなら、どこで守るのか」と注意するといった具合だ。すると、チーフパーサーは「かしこまりました」といって、スチュワーデスに服装を正すよう指示をする。その時ばかりは、スチュワーデスも服装を正す。ところがだ。このスチュワーデスの服装は、5分後には元に戻ってしまう。

 専門家会議の議員も務める同師は、「公的機関におけるバッドヘジャービー問題は、イスラーム体制では言い訳不可能であり、容認しがたい。決して総論として言っているのではない」と続けた。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:18131 )