黒海で石油探索船、活動へ
2009年12月31日付 Zaman 紙

トルコとブラジルの国営石油会社は、地震探査により油田が存在する可能性が明らかとなったスィノプ沖合で共同調査活動を行う。石油採掘のために、沖合での調査活動が可能な世界第二の規模の石油プラットフォーム、「レイヴ・エリクソン(Leiv Eiriksson)」が昨日、イスタンブルのボスフォラス海峡を、セレモニーを行いながら通過した。黒海で3年間、採掘活動を行う石油プラットフォームの1日あたりの利用コストは100万ドルであり、TPAO(トルコ石油公社)とペトロブラス二社で共同負担した。

 トルコ石油公社とブラジルのペトロブラス社の共同事業のため、黒海で石油・天然ガスを探索する巨大石油採掘プラットフォーム「レイヴ・エリクソン(Leiv Eiriksson)」がイスタンブルのボスフォラス海峡を、セレモニーを行いながら通過した。セレモニーに参加したエネルギー天然資源省のタネル・ユルドゥズ大臣は石油プラットフォームが北海での油田探索において85%の成功率を収めていることを強調した。可能なボーリングの深さという点で、世界第二の規模を誇るこのプラットフォームの、1日のレンタルコストは100万ドルである。この費用はトルコ石油公社とペトロブラス社が共同負担し、3年間に渡ってスィノプ沖合で採掘を行う。必要であれば2年間の延長もあり得る。プラットフォームは水深10キロメートルまで掘削作業が可能である。黒海沿岸で行われる平面および立体の地震探査という形で、プラットフォームはスィノプ沖合の水深5,500メートル地点で石油探索を行う。

 トルコへの輸入品で天然ガス、石油、石油製品が2割を占めると述べるユルドゥズ大臣は、探索活動に関連して、次のように述べた。
「本活動に伴い、スィノプ沖合での4億5000万ドルの投資と掘削活動に関して、トルコ側も分担する予定である。もしもここで石油と天然ガスを採掘できれば、投資額をペトロブラス社と共同で、トルコ石油公社との関わりで我々も返済することになる。もしも採掘できなければペトロブラス社がこの金額を費やしたことになる。石油と天然ガスが採掘できることを我々は願っている。「確信はありますか?絶対採掘できますか?」「いいえ・・・ だから探索活動を行うのです。我々が信じ望んでいることは、ここで結果を残し、わが国、トルコを幸せにするということです」。探索活動へより多くの資金が向けられたことを指摘するユルドゥズ大臣は、「エディルネからカルスまで、そしてスィノプからハタイまで、黒海と地中海の全域で、国内外の事業を問わず、石油と天然ガスの探索に尽力している。我々は更なる努力を続けるつもりである」と述べた。


 イラン訪問を振り返るユルドゥズ大臣は、「トルコ石油公社が今後天然ガスを探索する予定の北パルス・ガス田について話し合いをした。獲得または支払い条件に関してイランの共同事業者のアプローチを否定的には感じなかった。我々には確かな望みがあり、2週間以内に決着をつける予定だ。2010年1月6日に結ばれるトルコメニスタン・イラン間の天然ガス取引をトルコまでのばすことに関する取り組みについて再考した」と話した。農業用ディーゼルガソリン関連法が2ヶ月延期されたことを指摘するユルドゥズ大臣は、「この件について補償金などない。農業用ディーゼルガソリンは農業でのみ使用されるようになる」

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:18175 )