イスタンブル・エスキシェヒル間特急で事故、死者1名
2010年01月04日付 Milliyet 紙

エスキシェヒル-ハイダルパシャ間を往来する二本の特急列車が昨日(1月3日)の朝、ビレジキ付近で正面衝突した。この事故で機関手のヒクメト・コチャイ氏(46)が死亡、12人が負傷した。

乗客350人を乗せた7:10ハイダルパシャ発エスキシェヒル・エクスプレスと、8:42エスキシェヒル発の同エクスプレスが、昨日(1月3日)午前10時5分、ヴェジルハン駅から1キロ離れた地点で正面衝突した。衝突の影響で、両列車の機関車両が交差した。約700人の乗客(中車両から降りた者)は、事故の衝撃を乗り越えて、押し込められ負傷している乗務員らや乗客の救助にあたった。

事故の報告を受けて、ヴェジルハン駅や近隣から現場に救命救急チームが派遣された。2人の乗務員を含む計12人の負傷者は、救助されたのちビレジキ国立病院に搬送された。一方、重症を負った機関手のヒクメト・コチャイ氏(46)は、心臓マッサージでいったん息を吹き返したが、あらゆる処置にもかかわらず死亡した。負傷者のうち2人は重傷を負っている。事故のあと、鉄道の運行が閉鎖され、列車の乗客はトルコ国営鉄道(TCDD)が運行するバスでエスキシェヒルとイスタンブルに向かった。

■ トルコ国鉄:信号無視だ

トルコ国営鉄道イスタンブル管区長のハサン・ゲディクリ氏は、「事故の原因は、イスタンブル方面から来るエスキシェヒル・エクスプレスが、ヴェジルハン駅の入口にある信号に従わず、停車しなかったことです」と話した。

ゲディクリ管区長は、「ヴェジルハン駅の入口で待っていた他の列車がバネを踏んだため、赤信号になった。(通常)イスタンブル方面から来るエスキシェヒル・エクスプレスは、そこで止まる必要があった。しかし、信号に何の支障もなかったにもかかわらず、ヴェジルハン駅に入る前に停車せず、他の列車と正面衝突したのです。なぜ停車しなかったのか、現在調査が行われています。検察はこの列車の2機関手について事情聴取を行っています」と述べた。

■ 8か月の娘がいた

エスキシェヒル-イスタンブル区間の運行を行っていた機関手のヒクメト・コチャイ氏は、心臓マッサージでいったん息を吹き返したが、あらゆる処置にもかかわらず死亡した。29年間勤続していたコチャイ機関手の訃報は、教師である妻のヒュルヤさんと家族を悲嘆に陥れた。氏は、8か月の娘もおり、年金の権利を手にしていたが勤続を続けていた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:18194 )