世界が伝えた「イスラエルのトルコへの詫び状」
2010年01月14日付 Radikal 紙

イスラエル副外相ダニー・アヤロンが、トルコ大使であるオウズ・チェリコルに対しての言動により、公式な謝罪をせざるを得なくなったことは、世界でもトップニュースで扱われた。各通信社は、フラッシュニュースとして伝える一方、各メディアはイスラエルがトルコの「脅し」を受けて、謝罪せざるをえなくなったと伝えた。

タイムズ紙
「イスラエルは、ムスリム世界で最も近い同盟国トルコの大使を侮辱したことにより謝罪させられた」

BBC
「イスラエルは、トルコの在テルアヴィヴ大使に対しての振る舞いにより起こった緊張を緩和するためにトルコに謝罪した。ネタニヤフ首相は、緊張が終結することを望むと明らかにした。長年軍事と経済のパートナーであった二国間関係が元通りになるかどうかは明らかではない」

ニューヨーク・タイムズ紙
「イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエル外務省のトルコとの危機を煽る振る舞いにより難しい状況に立たされている」

Khaleej タイムズ(アラブ首長国連合)
「イスラエルの謝罪にも関わらす、この緊張は、イスラエル防衛相バラクのトルコ訪問に影を落とすだろう。イスラエルがトルコ大使を侮辱したことは、恥をさらしただけにとどまらず、トルコとの関係においても期せずして大きなダメージを与えた」

Yeshivaニュース(イスラエル)
「アヤロン副外相は、トルコが通知した期限ぎりぎりに謝罪した。イスラエルの誇りは地に落ちた」

ドイチェ・ウェレ(ドイツ)
「トルコが大使を召還すると脅したのをうけ、イスラエルはアンカラへ公式な謝罪を行なった。緊張はイスラエル防衛相エフド・バラクが予定しているトルコ訪問にも影を落とした。バラク防衛相はこの状況にも関わらず、トルコ訪問の意向を明らかにした」

フィナンシャル・タイムズ
「イスラエルはトルコとの間に次第に高まっていく緊張を緩和するために、ぎりぎりのところで動き、水曜の夜にトルコへ公式に謝罪した。この緊張は、トルコをイスラエルの数少ない友好国の一国としてみているイスラエルの政治家たちに行動をとらせた。」

新華通信社
「イスラエル副外相ダニエル・アヤロンは、トルコ-イスラエル間の外交の緊張を緩和するために、トルコの在イスラエル大使のオウズ・チェリキコルへ、水曜日に不適切な振る舞いについて謝罪文書を送った」

RIAノーボスチ・ロシア紙
「イスラエルは、トルコ大使をテレビカメラの前で侮辱したために、アンカラへ正式な謝罪を行なった。アブドゥッラー・ギュル大統領は、イスラエルが水曜の夜までに謝罪しなければ、大使を召還すると発表していた。」

スカイ・ニュース
「イスラエルは「ソファー侮辱事件」の為に、トルコに謝罪した。イスラエルは、二同盟国間で高まっている緊張を緩和するためにトルコへ正式な謝罪文書を送った。イスラエルは、この文書がいざこざの集結となるよう望んでいる。トルコはイスラエルの中東における最も重要なパートナーである」

デイリーテレグラフ
「ソファーが二国間の外交の緊張をつくり、謝罪が緩和させた。イスラエルの政治家や関係者らは、「ソファー問題」が起こした緊張傷を緩和させるために一日中力を尽くした。イスラエルのネタニヤフ首相は、アヤロン副外相の発表を謝罪であると認めざるをえなくなった」

ヴォイスオブアメリカ
「バラク防衛相のトルコ訪問前にトルコ-イスラエル間の緊張が勃発し、イスラエルの謝罪により事態収拾が図られた。」

イラン国営テレビ
イラン国営テレビは「シオニストは謝罪せざるを得なくなった」という表現で報道する一方、イスラエルが謝罪に関する文書をアンカラに送ったことを明らかにした。報道では、「シオニスト・イスラエルの、トルコ大使への裏切りに対し、トルコ高官たちは厳しい返事をした」ことを明らかにし、ギュル大統領は「イスラエルに警告」を告げたと報道した。

イラン報道通信
イラン報道通信はエルドアン首相の「イスラエルが謝罪した」という発表を掲載した。「イスラエルはトルコに謝罪した」というタイトルの報道では、イスラエル政府がトルコ政府の求めた謝罪の要求にこたえたと伝えた。ことを明らかにした。

ファールス報道通信(イラン)
同通信社は「シオニストは、今回もトルコに正式な謝罪をした」というタイトルの報道では、トルコが在テルアヴィヴ大使のオウズ・チェリコルを召還するという決定も、このプロセスに影響を及ぼしていると表現した。
「イスラエル関係者が、チェリキコル大使を低いソファーに座らせ、机にトルコ国旗を置かなかったことがトルコ高官を怒らせた」という表現を使用した通信は、イスラエルが一般的な謝罪を含んだ発表を、トルコが認められなかったのを受け、「公式な謝罪文書」が送られたと報じた。

エタラート紙(イラン)
該当紙が「トルコは、シオニストイスラエルの謝罪を要求した」という見出しの記事で、「シオニスト権威者たちは、その振る舞いによりトルコ大使を侮辱した」と報じた。

ケイハン紙(イラン)
「イスラエル政府は、アンカラに対して譲歩し、トルコに謝罪した」という見出しの記事で、イスラエル人の高官たちが、トルコからの圧力に屈し言動を変えざるをえなくなったことを伝えている。

イラン紙
「トルコ大統領からイスラエルへ警告」という見出しでの記事では、ギュル大統領が「今日の夜までにはイスラエルの関係者がこの問題を解決するだろう。夜まで待つ」という言葉を報じた。報道では「トルコ大使に対して行なわれた侮辱を、「ギュル大統領、エルドアン首相、シャーヒン国会議長や、他の政治的リーダーも非難し、トルコ国民の怒りも呼んでいる」と伝えている。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:18263 )