ガザ国境で狙撃された兵士を葬送、エジプトはハマースとギャロウェイ議員を激しく批判
2010年01月08日付 Al-Ahram 紙

■ 民衆と軍関係者が集う中、エジプトの殉教者の葬儀

2010年01月08日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ラファハ:アフマド・サリーム】【ベニスウェイフ:ムスタファー・フアード】

ベニスウェイフ県アフナスィヤ郡 マンシアト・ターヘル村のイズバ ト・ムハンマド・アリー集落の村民が詰めかけ、母親や姉妹や弔問に訪れた女性達の泣き叫ぶ声が響く中、国家要人や軍関係者らも列席して、兵士アフマド・シャアバーン・アフマドの葬送が行われた。彼はエジプト・パレスチナ国境の監視塔での当番 中に、ハマースの狙撃手によって狙撃され、殺害されたのである。

質素な家の中では、70歳になるシャアバーンの父親が居間の茣蓙に座り、弔問客を迎えていた。彼は呆然とした状態で、「皆の衆、アフマドが死んでしまった!」と叫び続けていた。父親は、息子がいつもの休暇のように、来週の月曜日に村に戻ってくると思っていたのである。しかもそれは結婚の準備をするためであった。ところが一昨日、父親は家族とともに、テレビで息子の殉教の報せを聞かされたのである。母親は言葉を失い、娘達が悲鳴をあげた。

パレスチナ自治政府のサラーム・ファイヤード首相率いる代表団、およびパレスチナ大統領府や様々な政治グループ・団体からの特使が、ラーマッラーのエジプト大使館に弔問に訪れた。ファイヤード首相は今回の犯罪を批判し、「これは危険かつ恥ずべき行為であり、パレスチナの内部和解をもたらそうとするエジプトの努力を標的にしたものだ」と語った。またパレスチナのバラカート・アル=フィラー駐エジプト大使は、「アフマド・シャアバーンを殺害した弾丸は不実かつ卑怯、金で買われたものであり、エジプト兵士ではなく、イスラエル兵士に向けられるべきだった」と述べた。

 ある治安筋は、一部のハマース分子による子供じみた行為を受忍したのは、国境に配備されている我々エジプトの兵士たちが、悲惨な状況にあるパレスチナ人同胞の苦境を認識しているためだと説明し、「エジプト国境警備隊はエジプト国境を防衛する能力があるが、今回のような挑発を受けてもそれを行使はしない。ただし、同じ事態の継続は容認しない」と述べた。

 またエジプト外務省のフサーム・ザキー報道官は、「エジプトの忍耐にも限度がある。再びエジプトの安全保障に抵触する行為が繰り返されれば、相当な対応が取られることになる」と述べた。そして、[ガザへ支援物資を運んだ]キャラバン隊を組織したイギリスのジョージ・ギャロウェイ議員が作り出した危機をめぐる不明点について、「ギャロウェイがメディアで広めた誤りと偽りの情報の洪水の中で、徐々にエスカレートした危機であり、それが暴力沙汰やデモの発生、ついには発砲によるエジプト兵の死亡という事態につながった」と説明した。

 さらに報道官は、「援助物資を運ぶ隊列、特にトルコ側からのものについては、特別な優遇措置をエジプトは提供してきた。しかしギャロウェイは自身の意見を押し付け、テレビカメラの前で披露することを、パレスチナ人に援助物資を届けること以上に望んでいた」と語った。

 ギャロウェイ議員はエジプト批判を続けており、自分の主張を裏付けもせず、アル=ジャズィーラ放送で嘘を繰り返している。彼が組織した「生命線」キャラバン隊は昨日朝、ラファハ国境を通ってガザ地区に入国した。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:18268 )