イスラエルの労働組合、エルドアン首相に謝罪を求める
2010年01月24日付 Radikal 紙

イスラエルで労働組合の98パーセントがトルコに対する“観光ボイコット”に参加したことが明かされた一方、労働組合の36パーセントは「エルドアン首相が謝罪をすれば」ボイコットを取り止める勧告をするつもりであることが報じられた。

イスラエルでトルコへの“観光ボイコット”が広まっている。イスラエルにおいてとても有力な労働組合の98パーセントがボイコットに参加したことが明らかにされた一方で、36パーセントは「エルドアン首相が謝罪をすれば」ボイコットを取り止めると提案しているのが報じられた。
そうした一方、トルコ政府は昨年44パーセント下がったイスラエル人観光客の数を増やすため、2月にテルアビブで開催される観光フェアに大きなブースを設けて参加するもようだ。

ハアレツ紙によると、イスラエルではトルコへの“観光ボイコット”が広がっていること、労働組合の98パーセントがボイコットに参加したことが明らかになった。同紙は、イスラエルにおける労働組合の活動に関する調査をおこなったバディム社によると、労働組合の36パーセントが「トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が反イスラエル発言について謝罪をした場合には、ボイコットを取り止めることを申し入れている結果に」注目した。

トルコとイスラエルの間に緊張がはしる前は、労働組合はトルコへ毎年数十万人の観光客を送り出していたことに触れている。ハアレツ紙は昨年トルコを訪れた外国人観光客数が3パーセント増加したのに対し、イスラエル人の訪問数は44パーセント減少したことを示しながら、この数は今年もっと落ち込む見込みであることも明かした。

■ テルアビブフェアでの大トルコブース

ハアレツ紙によると、トルコ政府は昨年44パーセント下がったイスラエル人観光客の数を増やすため、2月にテルアビブで開催される国際地中海観光市場(IMTM)観光フェアに大きなブースを設けて参加することが見込まれている。

イスラエルの労働組合は、組合員をトルコの代わりにプラハ、パリ、ロドス島、バルセロナ、ローマ、ロンドン、ブルガリアなどへ送っているのを報じた同紙では、トルコに向けられた観光の削減には費用も関係しているとした。イギリスで行われた調査では、トルコにおいて食べ物や飲み物を含めて観光費用が2009年では前年に比べて44パーセントの増加を示していることに注目し、「調査はトルコが、観光客にとって、フランスやイタリア、スペインよりも費用が高いことを示している」とした。ロイヤルメールの子会社が30の業務を含む買い物かごを考慮に入れながら行った調査では、トルコは昨年スペインよりも68パーセント高額であったことを示していると報じられた。

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( 翻訳者:猪股玲香 )
( 記事ID:18326 )