アヤソフィア・モスク博物館、17年ぶりに修復用足場完全撤去
2010年01月25日付 Radikal 紙


修復のため、アヤソフィヤ博物館の中に17年間あった520平方メートル、高さ55メートル、180トンの最後の足場が撤去された。

イスタンブルの2010年欧州文化首都プロジェクトが330万リラ(約1億9800万円)をかけ、1年計画の広範な修復作業を行った結果、足場が撤去されアヤソフィヤの素晴らしい全貌が明らかになった。

作業の一環として、17年間アヤソフィヤ博物館の中にあった180トンの鉄製の足場の最後のパーツが、イスタンブル2010年欧州文化首都プロジェクト推進委員会長シェキップ・アウダギイッチ氏とアヤソフィヤ博物館長ハルク・ドゥルスン氏が参加して行われた記者会見の場で、撤去された。

■セラフィムとともに新たな門出
足場の最後のパーツが撤去される際に話をしたシェキップ・アウダギイッチ氏は、修復作業が続けられていた最中に、天使セラフィムが発見され、この重要な発見により博物館は再び世界中で話題となり、またアヤソフィヤの長い歴史が今一度脚光を浴びるようになったと述べた。シェキップ・アウダギイッチ氏は、美術館の北東のドームに位置し、160年ぶりに日の目を見た、700年前に描かれたと推測される6本の翼が生えた天使の顔(セラフィム)が、足場の邪魔もなく、初めてその素晴らしい姿で来館者を迎えることになると語った。アウダギイッチ氏は、毎年250万人の外国人ツアー客が訪れるアヤソフィヤが、今日からその新しい天使の顔で、イスタンブルの人々も、イスタンブル以外の来館者をも感激させ続けるだろうと語った。またイスタンブル2010年欧州文化首都プロジェクトが2009年の1月に開始した広範な修復作業により、イスタンブルの深く根差した1500年の歴史の目撃者であり、文字で書かれた歴史が記録できなかった部分を壁に記録しているアヤソフィヤの物語が、世界規模でより多くの世代に広がることを目指していると説明した。

■セメントは除去される
イスタンブル2010年欧州文化首都プロジェクトによるアヤソフィヤ修復作業の第二段階は、ギャラリー階の修復である。また、マフムト噴水とオスマン時代の初等学校の修復も行われる。アッラー、ムハンマド、エブベキル、オメル、オスマン、アリ、ハサン、ヒュセインの名が書かれた直径7.5メートルの世界最大のものとされる8つの文字板の保護と修復とともに、アヤソフィヤの内部を照らすランプの修復とマクスレ(手すりなどで囲まれた場所)の修復もプロジェクトの作業の中で行われる。さらにアヤソフィヤ正面の緊急の修復作業の一環として、アヤソフィヤ科学協会の指揮によって行われる正面の修復とともに、長年建物に害を与えていたセメントを基本としたモルタルや漆喰が建物からはがされる。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:18337 )