ナブッコ天然ガス・パイプラインの将来に暗雲?
2010年01月27日付 Milliyet 紙


ナブッコ・プロジェクトの最高責任者は、トルコを通過する予定のパイプラインに十分な需要がなければ、プロジェクトが中止になるだろうと語った。

ナブッコ・プロジェクトでは、カスピ海地方と中東の天然ガスがパイプラインによって、ヨーロッパに運ばれる予定である。このプロジェクトへの参加企業の一つであるオーストリアのOMVの、石油ガス部門責任者のウェルナー・アウリ氏は、今年からパイプラインの需要積み上げプロセスを開始させること、もし需要が予想よりはるかに下回るなら、パイプラインの建設は中止することになると述べた。
アウリ氏はある会合で語り、需要積み上げプロセスを今年中に開始させ、十分な需要があるかないかを見極めるつもりであると述べ、「もし需要がなければ、ナブッコ・パイプラインは建設されません。簡単なことです。我々は企業であって、(公的)機関ではありません。もし需要がなければ、パイプラインは建設しません」と発言した。
しかしアウリ氏は、需要積み上げプロセスがかなりいい結果となることを期待していると述べ、多大な需要が期待されるであろうと予測しているとも語った。
EUの支援を受けているこのプロジェクトには、OMV以外に、ブルガリアのBulgargaz、トルコのBotaş、ドイツのRWE、ハンガリーのMOL、ルーマニアのTransgazが参加している。
需要積み上げプロセスは今年の7月から10月までで、投資のためにも最終決定は年末に下される予定である。

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( 翻訳者:智原幸穂 )
( 記事ID:18348 )